「仕事は言われたことだけをやっているのではダメだ」これは新入社員時代に先輩からよく言われた言葉です。なぜ、言われたままだとダメなのか。それは付加価値がないからです。『付加価値がない仕事は、ただの作業になってしまいます』。(「このオムライスに、付加価値をつけてください」柿内尚文著)
仕事には「作業」と「付加価値づくり」の2つがある
仕事には「作業」と「付加価値づくり」の2つがあります。
付加価値を生み出し、その対価でギャラをもらうか。付加価値を生み出さずに作業をして、対価でギャラをもらうか。
この視点であらためて自分の仕事の付加価値を考え直してみると、ただ漠然とこなしていた仕事が、大きく変わるかもしれません。
- 会議や打ち合わせのときの自分の付加価値は何か
- お客さんに提供できる付加価値は何か
- 経理の仕事で自分が生み出せる付加価値は何か
- 自分が発信するメールやチャットの付加価値はどこにあるか
自分の仕事が生み出す付加価値を考えると、仕事ぶりも変化するはずです。
たとえば、メールの送信相手にちょっとした元気付けをしたい(付加価値)と思うならば、ポジティブな内容のメールを送るなど。
まずは「付加価値をつくろう」と思うところからスタートです。
付加価値は自己表現
僕(著者)がまだ新人で四苦八苦していた20代のころ、先輩から言われました。「今はチームの中で一番下のポジションにいるけど、だからといって言われたことだけをやっているのではダメだ。今のポジションの視点だけで考えるのではなく、君の上司の視点にも立って考える習慣を身につけろ。必ず役にたつから」
この言葉のおかげで、自分の視点だけでなく、上司の視点など、できるだけ視点を広げて考える癖がつきました。
付加価値を提供するのが苦手…
ただ言われたことだけをやり続けていると、付加価値を提供するのが苦手になってしまうリスクがあります。
ショートケーキをつくるときをイメージしてください。
土台となるスポンジは、やらないといけない最低限の基本部分です。そこにどんなクリームを使うか、どんなフルーツを使うか、どのぐらいのボリュームにするかを考え、実行する部分。これが付加価値部分です。
先輩の言葉は、頼まれた仕事がスポンジづくりだったとしても、ただスポンジのことだけを考えるのではなく、クリームやフルーツのこと、さらには食べるお客さんの喜ぶ顔まで考えて仕事をしろ、という教えでした。
あいまい言葉「任せる」
あなたにとって「任せる」は、自分が責任を持ち、自分の考えで進めることだと思うかもしれません。でも、上司にとっての「任せる」は、あなたが責任を持ち、あなたの考えで付加価値を生み出すこと、そういう意味で使っている可能性があります。
付加価値は「視点」から始まる
そもそも「考える」ということは「視点をさまざまな方向に向けること」からスタートします。視点を変えると見える景色が変わり、付加価値も見つけられるのです。
何か新しいものをつくることだけが付加価値ではありません。すでにあるものの中に付加価値を発見することもできます。まるで探検家がお宝を発掘するような感覚に近いかもしれません。付加価値のもとは実はすでにあちこちに潜んでいるのです。
ならば探検家が発掘するように、見つけたいテーマの周りにある付加価値という宝を発掘していけばいいわけです。ちょっとワクワクしてきませんか?
