冬季オリンピックが華やかです。各国の選手の活躍、メダルの数など、毎日ニュースを見ない日はありません。メダルを獲得した選手へのインタビューで、第一声「おめでとうございました!」と、マイクを向けるシーンもよくあります。
ここで、やや気になるのが「おめでとうございます」と、「おめでとうございました」の違いです。実はもともと、「おめでとうございました」は、間違いとされていました(私の感覚では10年ぐらい前までは)。
お祝いの言葉を述べているのは「今」なので、「ました」と、過去形にするのは、間違っているとされてきたのです。
それでも、言葉は時代とともに常に揺らいでいます。最近では、受賞をしたのは、過去ではなく「完了」なので、「おめでとうございました」と言っても、間違いではないという考え方も浮上するようになりました。
そのため、「おめでとうございます」も、「おめでとうございました」も、間違いではないという認識が定着しつつあります。
「ありがとうございます」と、「ありがとうございました」と、同じような感覚で使い分けるといいのでしょう。
かつて、著名な噺家が、「自分は『ありがとうございました』は使わない。過去形にしてしまうと、その人との関係は過去のものになる。関係が終わってしまうということになるから」と、言われるのを聞いたことがあります。
その噺家は、「先日は、ありがとうございます」「○○を頂戴して、ありがとうございます」と、話す時も、書く時も現在形の「ありがとうございます」を使うということでした。
そんなのどっちでもいいじゃん!という意見もあるでしょう。
言葉への自律的なこだわり。貴方はいかがでしょうか。
