Google・YouTube・Twitterで働いたブルース・デイズリー著「僕がまとめたワークハック大全」には、『仕事がサクサク終わってラクになれる科学的メソッド』について指南があります。たとえば、「マフィアが大事な話をするときの黄金ルール」「あなたの中の『常識人』が生産性を下げる」など、科学的根拠に基づいたハッピーに働ける方法の中で、興味深いところを抜粋してご紹介します。(「僕がまとめたワークハック大全」ブルース・デイズリー著 児島修訳 ダイヤモンド社)
みんなが集まる「ポテトチップス・サーズデー」
オフィス内でソーシャルミーティングを行うのは実に効果的である。ただし、パブで飲み物がメンバー同士の壁を取り払うという役割を担っているのと同じように、みんなをリラックスさせるための何かが必要だ。そこで、食べ物を出すことを提案したい。
ある広告代理店で毎週行われている「ポテトチップス・サーズデー」という慣習がある。「毎週木曜日、4時25分になると、受付の責任者から社員全員にメールが送られる。『さあ、週で一番のお楽しみ、ポテトチップス・サーズデーの時間ですよ!』」。オフィスの中心に置かれた長いテーブルの上に、何種類ものポテトチップスが盛られた皿が並べられる。社員が集まり、ポテトチップスを食べ、最近の話題を交換する。楽しい雰囲気を演出するため、毎週テーマを決めてポテトチップスの種類を選ぶようにしている。
もちろん、これはポテトチップスを食べるだけのイベントではない。30分ほどと時間は短いが、社員同士の偶然の出会いをもたらす理想的な機会になっている。部署の違う社員が顔をあわせられる場を持つことはとても重要。社内会議に参加できなかった人も、ここで話題に追いつける。ほぼ全員の社員が木曜日になるとポテトチップスをつまみに来る。
食事には人を集める力がある。だけど、一番大事なのはそこで何を話すか、そのミーティングが何を意図しているかである。こうした交流の時間がチームのパフォーマンスにとって非常に重要で、ポジティブな変化の5割以上を占めることが多い。
- 社内でソーシャルミーティングを主催してみよう。批判的な声は気にしないように。
- 会社のルールに沿って企画することが大切。お菓子を持ち寄ったり、飲み物だけを片手に会議室で同僚とおしゃべりをするなど、さまざまな形を考えてみよう。
ヘッドフォンを「使える/使えない時間帯」をつくる
人事関連のインターネットフォーラムを見ると、職場でのヘッドフォンの使用の有害性について世代間で大きな意見の違いがあることがわかる。若い世代は概して好意的だが、年配の世代は懐疑的だ。
現実的には、職場では上の世代が権力を握っている。だから上司は、ミレニアル世代やZ世代などの若い社員がすることが気に入らないと、すぐにそれを叩こうとする。
実際には、ヘッドフォンの着用が認められている場合とそうでない場合とでは、オフィスの雰囲気に大差がないことがわかっている。もともと、社内でのヘッドフォンの使用は、オフィスにあふれている気の散る要因を防ぐための方法として考案されたものだ。
ヘッドフォンは禁止せず、むしろ積極的に受け入れるべきだと僕は思う。でも、だからといって四六時中使えばいいとは思っていない。大切なのは、使うべき適切なときを判断すること。勤務中のヘッドフォンの使用を認めるなら、使用できる時間帯と、できない時間帯を社内ルールとして定めるのが最善策だ。
ヘッドフォンタイムに最適なのは朝だ。午前中に集中して仕事に取り組むのは人間の体内リズムの理にかなっている。
逆にヘッドフォンを使わない時間帯に適しているのは、ランチタイム前後だ。この時間は、ちょっとした報告や話し合いなど、社内コミュニケーションをするのに向いている。
この10年間、オープンスペース化が進んだこともあって、現代のオフィスはますます働く人の集中力を妨げるもので溢れかえっている。
- ノートパソコンを使っているなら、ヘッドフォンエリアとコミュニケーションエリアをつくり、自由に移動できるようにしてもいいだろう。1日の中に、チームが1か所に集まって積極的にコミュニケーションをとりながら仕事をする「アンカータイム」を設定している職場もある。
