年賀状の発行枚数は、2003年の44億6千万枚をピークに減り続け、昨年は4分の1の10億7千万枚まで減少したということです。
年賀状が減少した理由には、SNSの発達に加えて、はがきが63円から85円に値上げされたこと、さらに、住所を安易に調べられなくなったことも関係しているといわれます。
わずかに生きながらえている年賀状ですが、印刷されたものに手書きの一筆が加えられたものが、さらにわずかにあります。年賀状に限らず、私たちの日々の営みで「手書きで文字を書くこと」自体が希少になっています。
では、このまま「手書き文字」は、なくなるのか?という疑問について調べてみました。結論は「なくならない」。ただし、役割は変わると考えられます。
感情や人柄が伝わる
筆圧、文字の癖、余白の取り方にその人らしさや気持ちがにじむ。礼状、弔意など「心を伝える場面」では、今後も手書き文字に価値がある。
思考の道具
手で書くと記憶に残りやすく、考えが整理されることは多くの研究で指摘されている。メモ、アイデア、学習の初期段階では手書きの優位性は失われない。
文化、儀礼としての意味
書道、芳名帳など、文字を書く行為そのものが文化や儀礼になっている領域は、完全にはデジタルに置き換えられない。
役割については、『速さ』や『保存性』が求められる実務・記録・共有においては、デジタルが主流となり、『気持ち』『記念』『思考』が重視されるシーンでは、手書きが選ばれるでしょう。かつて、電話が普及しても「手紙」がなくなることはなかったように、便利なものが増えるほど、「特別感のあるもの」として手書きは生き残るため「心を伝えるメディア」として再定義されるではないかと考えられますが、いかがでしょうか。
