ボストーク松山藤原塾

大寒だ!

【季節の話題】
今日から大寒です。二十四節気によると、2月4日の立春までが日本で一番寒い季節になります。実際、今日から寒波到来で鍋底型になるそうです。ここのところ寒さが緩んでいましたから、しばらく緊張の朝!が続くことになりそうです。今週から来週にかけてはあたたかくして過ごしましょう。

大寒といえば確定申告です(あ、冗談です)。1月半ばになると、国税庁のシステムからお客さん宛に確定申告の案内メールが配信されます。税理士に委任をいただいているお客様は、税理士宛にもメールが届くように設定していますが、昨日あたりから大量のメールが届いてメールのフォルダがいっぱいになりました。これから確定申告の作業が始まり、終わる頃には春の空気になっているはずです。

【今週考えたこと】
日経電子版にちょっと良い話が出ていました。

今世界のトップ企業の一つである半導体開発のNVIDIAですが、厳しい時期もあったようです。「(社長である)ファン氏を救ったのがホンダ副社長からセガ・エンタープライゼス(現セガ)に移った入交昭一郎氏だった。当時はシリコンバレー常駐の副社長で、社長だった中山隼雄氏を説得して5億円を窮地のエヌビディアに出資した。自動車の再発明に打ち込んだホンダ創業者、「本田宗一郎の生前の姿と(ファン氏が)重なり、支えたくなった」と振り返る。」入交氏といえば出身は高知県、同じ家系となる入交グループとは高知の企業ですね。

今週も政治の話になってしまいます。高市首相が昨日衆議院解散の方針を打ち出しました。記者会見の記事を読んだのですが、政策という面では、首相就任の時の会見内容と大きくは変わっていません。選挙をしなければならない時期というのは政治家でなければ分からないのかもしれませんが、予算審議を放置してまでなぜ今選挙をするのか、私には分かりませんでした。解散の方向がメディアに出た直後は、皆困惑している感じでしたが、ここに来て批判的な論調が増えてきたように感じます。20日時点の市場を見ると、為替は踏みとどまっていますが、金利上昇が止まりません。野党が主張してきた消費税の一部減税策について、高市首相も「実現に向けた検討を加速する」とハッキリ述べたことで、財政面での不安が大きくなってきたと思われます。偶然だとは思いますが、インドネシアでも財政リスクの高まりから、通貨であるルピアが下落しており、何となくいや〜な空気が漂っています。

何度も書いていますが、金利上昇はインフレにつながります。仮に自民党が選挙に勝ったとしても、現時点で訴えている政策を見ると、金利上昇に歯止めがかかりそうにありません。つまり、インフレは簡単に収まりそうにない。物価対策で消費税を減税することが、逆にインフレに火をつける可能性がある。会見の中で、「日本の進路を決める決断だ」というところがありましたが、政治家の日々の活動は日本の進路を決める決断の積み重ねです。今日1日の行動で金利が上がったり、為替が動くわけです。そんな風に啖呵を切るのではなく、毎日の仕事の中で成果を出していただきたいです。

消費税の減税については、自民党も積極姿勢に転じてきたことで、政治の大きな流れとして進んでいきそうな感じがします。しかし、これも有識者から強い疑問が出されていますし、私がお客さんと話をしていても良い評判を聞きません(狭い社会での意見なので決めつけることはできませんが)。5兆円の財源を失うマイナスは大きいですし(2年後に元に戻すことは増税することになりますから、かなりハードルが高いでしょう)、8%の税率がゼロになったとしても食料品の価格が8%減るとは思えない=事業者としての負担が減るわけではない、そして最終的には金利などの面からコスト増になるだけという感覚だと思います。

つまり、政策を見ても、選挙に向けた動きを見ても、この世界で視界が開けるのではなく、逆に混沌とした部分しか見えないように感じます。あえて可能性があるとすれば、これから進むと予想されるインフレの中で、経営者の気持ちが覚醒し、前に向いて進んでいかなければという開き直りのような意識に転換するかもしれないということでしょう。もっともそれは政治とは関係ない話です。

人格を否定、攻撃することと、その人の意見について批判することはまったく別のことです。感情的に見ると、一緒に見えてしまうかもしれませんが、それは間違いです。選挙になるとどうしても感情的になる面がありますが、今の経済、世界の情勢を見れば、選挙に没入する時間がもったいなく感じられます。

もうすぐ春なのにね。

【今週のAI】
日経電子版にこんな記事がありました。

X JAPANのYOHIKI氏がAIで作られる音楽について語っています。AIの実力を素直に認めていて、「今後、AIはどんな難解な曲も作曲するだろうし、ステージでの演奏もできてしまうだろう」と語っています。

確かに、画像が作れるのだから、作詞作曲をするのは難しくないと思います。人間が作った音楽とAIが作った音楽の違いはどこにあるのでしょうか。感性で聞き分けるようなことができるのでしょうか。それならアーティストとしての意味、価値はどこにあるのか。聴く側からすると、心地良ければAIで十分ということにならないか。

想像の世界ではいかんと思い、チャレンジしました。やり方は、ChatGPTに楽曲をどのように作れば良いか?と素直に聞いてみました。どんな音楽にしたいかということを伝えると、Suno AIへの投げ込み方を教えられます。私からは「春の瀬戸内海を感じる静かな音楽」というイメージを出すと、楽曲だけでなく歌詞まで付いてきました。5分もあれば完成です。初めてのことなので、凝った楽曲にはなりませんでしたが、ちょっと感動です。ビートルズ風にとかいうリクエストなど、もう少し工夫すれば結構なレベルまで到達できそうです。

その世界のプロが認めるくらいAIの技術は進化していると感じました。AIが使える分野は本当に広いです。


※この記事では一般的な経済市場動向についての情報提供を行っているもので、特定の投資を推奨又は勧誘するものではありません。