10月に入りました。今年は、2~3月頃から日本中、世界中がコロナ禍となり、あっという間の9ヵ月のように感じます。そして今日10月1日から、Goto トラベルキャンペーンについて、東京発着が対象となります。Withコロナと言われますが、感染拡大に気を配りつつ、私たちの日常を少しずつ取り戻していくことが求められています。
ところで、そのGo toキャンペーンについて、私の知人が、「Go to travel!」とは、そのまま訳すと「旅行に行け」という上から目線の命令形となる。「みんなで行こう!」なら、「Let us go !」とか「Shall we go ?」ではないかと言っていました。コロナ禍でそんな細かいことを言うなと言われるかもしれませんが、これはちょっとした配慮ですし、海外の人が読むと、違和感を強く覚えると思います。今の日本には、このセンス、余裕が必要なのではないかと思います。
その政治について、安倍首相が突然辞任しました。その理由も気になるところですが、もっと気になるのは、辞任直後の支持率が急上昇したことです。辞任直後で政策の内容が変わったわけではないのに、なぜ支持率が上がるのか。感情的に、よく頑張ったというのは分からなくもないですが、政策を評価しての支持率に、感情が入って良いのでしょうか。これは菅政権も同様で、まだ内閣が仕事に着手してない段階での支持率にどんな意味があるのか、です。それは、支持率ではなく、期待率なのではないでしょうか。これは総裁選挙の際にも感じたのですが、候補者の家族や趣味と言った個人的なことは、政策とは全く関係ありませんし、関係させてはいけません。政治は、政策を通じて評価すべきです。先月に続けてぼやきみたいなことを書くなと怒られそうですが、政策は国?全体を背負って立つ非常に重要なものです。厳しい判断が迫られます。はじめに求められるのは、その厳しさではないかと思います。
そして、菅政権。当面の目玉はデジタル庁です。香川県の平井大臣が中心になって進められていくようです。私も税理士会でデジタル系の仕事をしているので感じるのですが、デジタル化、電子化、テクノロジーの仕事は役所と全く逆の世界です。例えば、役所は上下関係、規律、前例を重んじます。これがないと役所が機能しないから、それは決して悪いことだけではありません。しかし、テクノロジーはそのようなものを意識していれば進歩しません。ここに大きな矛盾があります。それを乗り越えなければいけないくらい、日本の現状は大変なのですが、そのデジタル庁がどうなっていくのか。これは私たちの仕事・生活にも関わることであり、その活動をしっかり見守っていきたいと思います。