「ソバーキュリアス」とは、お酒を飲めるのに、お酒を飲まないことを選択するライフスタイルのことを指し、この考えを持つ人を「ソバーキュリアン」と呼ぶそうです。
英語の「sober(しらふ)」と、「curious(好奇心が強い)」を組み合わせた造語で、「ソバーキュリアス」。略して「ソバキュリ」。ソバーキュリアスには、飲酒によるデメリットを回避する効果があります。
- 二日酔いによる体調不良の心配がない
- 飲酒による睡眠の質が下がることがない。翌日のパフォーマンスに影響しない
- 生活習慣病予防として有効。病気のリスク低下
- お金の節約になる
- 趣味などに没頭できる。自分の時間を有効に使える
ソバーキュリアスは、2019年ごろ欧米から広まりましたが、日本では2020年以降コロナ禍によって外飲みの機会が減り、飲酒との向き合い方が変わったことで広がってきたと言われています。
もともと、「若者のアルコール離れ」という傾向もありましたが、健康志向の高まりや景気低迷の節約志向で、「飲酒はコスパが悪い」「(職場の飲み会などで)タイパも悪い」と、飲酒習慣が減少していたことも影響しています。
ソバーキュリアスの認知の広がりとともに、「なぜ、お酒を飲まないの?」と、問われる(責められる?)機会も少なくなり、自由な意思で飲酒を決められる雰囲気が広がっているという話も聞きます。ソバーキュリアスは、その時の気分に合わせてポジティブに「飲まない」ことを選択する考え方で、禁酒や断酒のようにお酒を我慢することとは違います。
近年はノンアルコール飲料や、微アルコール飲料の種類も増えています。ソバーキュリアスも多様性のひとつ。お酒を飲める人も、飲めない人も、あえて飲まないという選択をする人も、一緒に楽しめるというのがいいのではないでしょうか。