鞄は床に。
以前、このレポートでも鞄の置き場について書きましたが、鞄の置き場は、案外考えないものです。特に使い慣れた鞄なら、つい無造作にいつもの通りに扱ってしまいがちです。
新卒シュウカツに励むある女性は、会社訪問をした際に、肩から下げていた黒いバッグを机の上にドスンと置くやいなや、訪問先の担当者の目の色が変わったと言っていました。
鞄は基本、床に置くものです。なぜなら、鞄の底は意外に汚れています。私たちは無意識のうちに街中や乗り物でも、地面に床に置いています。その鞄を机の上に置くのは、不衛生ですし、机や周囲にあるものを汚しかねません。また、そう考えると床に置いたときに自立する鞄(底に鋲が打ってあり、きちんと置けるようにデザインしてあるもの)がベターです。ぐにゃっと形が崩れてしまうもの、また自立しない鞄は、床に置いた時に不格好になります。
ただ最近、大学で講座をした際に、学生たちはほぼ全員、バッグを当たりまえのように机に置き、教科書を取り出し、その後もずっと机の上に置いていました。よく考えてみれば私たちは、小学校の頃からランドセルを机に置いて教科書を出し入れしていました。中学、高校になってもその習慣は変わらず、特に咎められることもなかったように思います。社会人になるのを機に、意識と習慣を変えていく必要があるのでしょう。
レストランなどの食事の席で小ぶりなバッグならイスの背もたれのところに置きます。バッグだけでなく携帯電話など、食事に関係のないものをテーブルの上にずっと置いておくのもタブーです。テーブルのスペースを取りテーブルセッティングを乱すだけでなく、水や料理などがこぼれてしまうおそれがあります。