「三人のレンガ職人」という有名な話があります。旅人が古いヨーロッパの街で、三人のレンガ職人に「何をしているのですか」と、尋ねました。三人はそれぞれレンガを積んでいます。疲れたようにレンガを積む者もいれば、実に楽しそうにレンガを積む者もいます。彼らは次の通りに答えました。
一人目の職人「レンガを積んでんのさ、朝から晩まで、暑い日も寒い日も。腰は痛いし、体はきついし、おれはまったくついてないよ」。二人目の職人「俺は壁を作ってんだ。レンガを積んで家族を養う。これが俺の仕事でね」。三人目の職人「俺たちは大聖堂を作っているんだ。後世に残るこの街の聖地を作るなんて、素晴らしいだろう?」
さて、仕事観には3つあるそうです。
- ジョブタイプ 仕事は食べるため、生活のための手段と割り切っている。週末や休暇をひたすら恋い焦がれている
- キャリアタイプ 昇進やステータスを重視する考え方。自分の仕事が認められ、競争に打ち勝つことを求める。仕事が時間の浪費と思えることもあるが、より上を目指すために必要と考えている。
- コーリングタイプ 仕事は人生の中で最も大切なもののひとつと考え、目的や意義を常に持って仕事をしている。今の仕事が天職であり、生まれ変わったら、またこの仕事につきたいと考えている。
どんな仕事観を持つのかは、個人の自由です。ただ、満足感や幸福度は自分の仕事をどう捉えているかによって変わると言われます。
「三人のレンガ職人」のように、同じ仕事をしていても、目的や捉え方によって、仕事の生産性や達成感は変わってくるでしょう。そしてそれは、5年後、10年後のあり方にも影響するのだと思われますが、いかがでしょうか。