日本には、雨の名前が数多くあります。雨の強弱や状態、季節に応じた名前など、その数は400以上もあるということです。
普段何気なく使う言葉にも、大雨、小雨、豪雨、霧雨、天気雨、通り雨、にわか雨、梅雨、長雨、春雨、秋雨、時雨、涙雨など。無意識のうちに使い分けています。
日本は雨が多い国というだけでなく、雨を情緒的に捉えているところがあります。万葉集にも、ニューミュジックにも、さまざまな「雨」が存在します。
総務省統計局「統計でみる都道府県のすがた」には、「年間降水日数」ランキングがあり、2019年のデータによると、雨が最も少ない都道府県は、岡山県で年間78日。2位は広島県80日。3位は和歌山県88日。愛媛県は12位で101日でした。最も雨の日数が多いのは、福井県172日ということです。(降水日数とは、日降水量1mm以上の日数)
都道府県の全国平均は116日ということですから、一年365日のうち、およそ3分の1は、「雨が降るかもしれない天気」とみていいのかもしれません。
ちまたでは、「雨女・雨男」と呼ばれる人もいます。「旅行に行くとなぜか雨がよく降る」「この人と一緒のときは必ず雨」というパターンです。
出かける時に雨が降るのは、誰しもいい気はしないかもしれませんが、「雨女・雨男」には、龍神様がついていると言う説もあります。龍は「水」の神様なので、雨は龍神様ということのようです。雨に見舞われたときは「龍神様が守ってくれている」と思うと、安心できるのだとか、、、。
メンタルヘルスでは、「梅雨は鬱になりやすい」「雨の日は気持ちが落ち込みやすい」と言われますが、一年のうちの3分の1近く雨が降るのが、我が国日本です。平均すると3日に一回、ブルーな気持ちになるのは、なんともやりきれません。
雨の日ならではの自分の楽しみを見つけて、心おだやかに過ごしたいものですね。