F&Aレポート

願いを叶える最大のコツは、○○ことである

 春になっても寒い日や風の強い日がありましたが、今年もようやく日本列島の桜が咲き始めました。週末はお花見で賑わうところも多いことと思います。

 春といえば桜。桜といえばお花見。老いも若きも桜には特別な思いがあります。全国の桜の開花予想が発表されることも、こぞって花見に出かけることも、海外の人には非常に珍しい習慣のようです。そんな「お花見」には、古くから「予祝」という大事な行事が仕組まれています。

 今年の桜を愛でながら、是非「予祝」しましょう。「予祝」は一人で行うよりも、大勢で行う方が効果が高いと言われています。今回は「予祝」についてご紹介します。(予祝のすすめ 前祝いの法則 ひすいこたろう著 フォレスト出版)

願いを叶える 奇跡の起こす「予祝」とは

 なぜ、日本人はお花見をするのか?実はお花見こそ、古代人が実践していた、夢(願い)を叶えるための引き寄せの法則だったのです。

 古代日本人の一番の願いは、稲がたわわに実り、お米がしっかりとれることでした。その願いの実現を引き寄せるためにやっていたのが、実はお花見だったのです。

 春に満開になる「桜」を、秋の「稲」の実りに見立てて、仲間とワイワイお酒を飲みながら先に喜び、お祝いすることで願いを引き寄せようとしていたのです。これを「予祝」と言い、ちゃんと辞書にも載っています。

 古代日本人がやっていた、夢の引き寄せの法則、それが「お花見」だったのです。祝福をあらかじめ予定する、いわば「前祝い」です。

 先に喜び、先に祝うことで、その現実を引き寄せるというのが、日本人がやっていた夢の叶え方なのです。盆踊りも予祝です。秋の豊作を喜ぶ前祝いダンスが由来です。実は奇跡はとてもシンプルな法則(原理)で起きています。

今の「心」の状態が、未来を引き寄せる

 まずは、風船の中に小さく「♡(ハート)」を描いてください。描き終えたら、風船に息をふきかけ風船を膨らませてください。その♡は空気を入れるたびに大きくなっていきます。

 逆に、風船に小さく「×」を描いて空気を入れると、その×が大きくなっていきます。

 今、心の内側に小さな「♡」を作ることこそ、未来を変える方法だということです。日本のことわざ「始め良ければ終わり良し」というのは、現在の心の状態(始め)がよければ、未来(終わり)も良いって意味です。

 今、あなたの内側に「♡」があれば、未来においても「♡」は、どんどん大きく育っていきます。つまり、今を喜んで生きていれば、未来もまた喜びが待っているのです。

 「良いことがあったら喜ぶ」という時代から、「良いことがなくても先に喜ぶ」時代になりました。先に喜べば脳は騙され、良いことが引き寄せられるのです。

喜べば、喜びごとが、喜びながら、喜びを連れてくる

 あの武田鉄矢さんも、この「予祝」でブレイクしています。売れない時代、東京から故郷の博多に帰り、お母さんに「もう歌をやめる」と言ったときのこと。お母さんは「やめるな!」と。そして黙って冷酒を注ぎ、コップを高々と揚げて「鉄矢さん、成功おめでとうございます。かんぱ〜い!」と、やったそうです。

 鉄矢さんが「めでたかことは、な〜んにもなかばい」と言うと、お母さんは「とにかく、先に祝おう」「おまえには貧乏神がとり憑いている」と言ったそうです。そして「こうして、喜んで乾杯すると貧乏神は拍子抜けして離れていく。だから芝居を打ってお祝いするんだ」と。この日、親子で芝居を打ち祝杯をあげ、その後一気に好転。鉄矢さんは、これが日本古来の「予祝」だったということをあとで知ることになります。願いを叶える最大のコツは「喜ぶ」ことです。

ただし「本当の願い」で、予祝しないと反応しない

 予祝は「本音」に反応します。心に宿る本音は、未来からのサイン。本当の願いで予祝したときに、予祝は力を発揮します。たてまえや、しがらみで願うことは「脳」が反応しないのです。本音がわからないという人は「まなゆい」という方法で心のモヤモヤを晴らし、自己受容していくと見えてきます。「まなゆい」は「今の自分を認め、許す」方法です。「まなゆい」については、またあらためてご紹介します。