F&Aレポート

春分の日は「宇宙の元旦」

 2024年「春分の日」は3月20日です。春分の日は昼と夜の長さが同じで、この日を境に昼の時間が長くなります。また、春分の日は、太陽が12星座の始まりである牡羊座に入るので、宇宙における新年の始まり、すなわち宇宙の一月一日であると言われています。

 古代エジプトでは毎年ナイル川の氾濫時期を正確に予測する必要があったため、天文学が発達し、ピラミッドやスフィンクスなどの建造物は、太陽の動きに合わせて巧みに設計・配置されているといわれています。

 太陽が真東から昇る春分の日は、こうした建造物はいつもと違った輝きを見せるよう仕掛けられているといいます。たとえば、エジプトで最も大きなピラミッドである「クフ王のピラミッド」と、2番目に大きな「カフラー王のピラミッド」は、二つ並んで配置されていますが、春分の日だけ、太陽が二つのピラミッドの間に昇るようになっています。

 また、「ギザの大スフィンクス」も春分の日だけ、その背後から太陽が昇るようになっています。

 紀元前の時代にこれだけの知識と技術があったということに驚きますが、「春分の日」が太古の昔から、世界中で特別な日に崇められていることにも驚きを禁じ得ません。

 さて、日本では春分といえばお彼岸。「彼岸」とは「向こう岸」の意味で、西方の極楽浄土を指します。真東から太陽が昇り、真西に太陽が沈むお彼岸は、私たちが住む世界と「向こう岸」が近づき、まっすぐにつながると言われているため、墓参りや仏壇を浄めることで、「向こう岸」にいる先祖とつながると考えられています。

 いずれにしても、春分は古来から世界的にみても、大きなパワーがある日と捉えて良いのではないでしょうか。新年を向かえるように身の回りを整理して、部屋の空気を入れ替え、ご先祖様や周囲の人に感謝の気持ちを表すことで、きっと良いパワーにあやかれるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

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