11月、霜月です。今年は夏が長く続き、短い秋を過ぎて、これから冬の到来と予想されます。朝の冷え込みから、霜が降りることが多くなってきます。この霜は、空気中の気体となっている水分が、朝の冷え込みで凝結し、固体の氷となったもので。つまり、正確には、降ってきたのではなく、そのあたりの水分が凍ったものと言えます。いずれにしても、氷ですから、見ただけで寒さを感じますね。
さて、30年を超えて続いた日本のデフレがついにインフレに転換しました。これは大変なことです。物価が上がっても給料が上がらないことが問題だ、いつまでも円安は続かない来年春までには円高になって物価も落ち着くなどと、いろいろなことが言われています。
しかし、仮に円安が落ち着いたとしても、世界中の国で起きている物価上昇はすぐに落ち着くとは思われず、まして値下がりという余地はなく、日本国内のインフレはしばらく続くものと考えるべきでしょう。毎日の生活に関わる食料品や光熱費の値段が上がっていきます。
新型コロナウィルス感染症とは異なり、経済的な価値観を大転換すべき時です。
では、具体的にどうするか。インフレ時代は、持っているお金の価値は目減りしていきます。多少金利は上がるかもしれませんが、今日100円で買えるものが、明日には120円になってしまうわけですから、持っているお金を投資して、物価上昇をカバーできるようにしておく必要があります。しかし、リスクの高い投資をしてしまうと、損失を蒙る可能性がありますから、何に投資するか?という選択肢は極めて重要です。「投資」というと、株式とか債券を思い浮かばれるかもしれませんが、自分に投資することもありうると思います。
また、年金生活者の場合は、収入を自分でコントロールすることが難しくなります。現役時代のようにはいかないとしても、何らかの収入を得られるように、各自が工夫していくことが求められます。誰でもできる簡単な仕事も良いですが、自分の経験を活かすことが出来るかもしれませんし、少し勉強してインターネットを利用した仕事も考えられます。リスクに十分配慮すれば、金融資産への投資というのもあり得るかもしれません(少し刺激的です)。言えるのは、皆同じようにというのではなく、自分で考えて、たくましく収入を得ていくという姿勢です。なによりもそのような時代なのだという感覚を持つことが大事です。