8月です。続いている和風月名シリーズによれば、8月は葉月(はづき)。これは旧暦の8月で、今の暦でおおよそ9月を表しています。ウェザーニュースのサイトによれば、「一般的には、木の葉の紅葉が進み、葉が落ちる月、「葉落ち月(はおちづき)」が略されたものといわれています。」と書かれています。今年は8月7日が立秋です。8月前半は暑い日が続きますが、夏の甲子園が終わり、お盆を迎える頃には、秋の気配が漂ってくる「はず」です。慌ただしい世の中ですが、季節の変化を静かに感じたいものです。
さて、この1ヵ月大変なことが続けて起こりました。
まず参院選挙ですが、自公与党の圧勝に終わりました。しかし、愛媛県の投票率は過去最低の48.81%であり、愛媛県内の投票結果で言えば、全有権者113万人の内、当選した山本順三氏に投票したのは32万人弱、全体の28%に過ぎないことになります。具体的な政策以前に、投票率の低下は国民が政治・政策に対して期待を持っていないと言うことが考えられます。これは健全な国家という視点では大きな問題であり、このような事態に陥ってしまったことについて、政府は深くそして具体的に検証し、その対策を急ぎ立案し、実行していくべきだと思います。当然、その結果について再度検証する、PDCAの実行が求められます。
次に、安倍元首相暗殺事件です。日本で銃による犯罪が起きてしまったこともショッキングでしたが、安倍元首相は加計学園問題で愛媛県にも関係のあった方であり、犯罪に対する問題とは別に、政策は政策として冷静に評価すべきだと思います。
3番目は新型コロナウィルス感染症第7波です。今回の感染者増加に対して、国民の行動を規制する政策が取られていないこともあり、人の流れは大きく変わることなく、したがって感染者もすぐに減少傾向にならないのだろうと想像します。2年半前、世界中で非常事態宣言が発令され、国によっては自宅を出ることも許されない時期がありました。その後、ワクチン接種が進み、人々もCovid-19に慣れてきています。ここに来て、国内では感染対策の見直しが進められていますが、注意したいのは、その理由の一つに医療現場の業務逼迫が挙げられていることです。感染した方の話や医学的な情報によれば、Covid-19は依然として普通の風邪ではありません。仮に医療政策が変更された場合には、感染予防は国民がそれぞれ医療上の知見を確認し、自らの責任で行動するようになることを理解しておくべきでしょう。
4番目は、米国のリセッション(景気後退)に対する警戒感が強くなってきているというニュースです。激しい物価上昇に対してFRBは利上げを続けてきましたが、ここに来て大手企業からレイオフの発表もされています。今の日本経済にとってはまたまた大きな課題です。ということで、静かに秋を迎えられる状況ではないようです。
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