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湊町レター Letter From Minato-machi 2021年11月1日 №124

 今年はここまで気温の高い日が続いてきましたが、晩秋を感じる11月になりました。ただし、ラニーニャ現象で厳冬になるという予測もあります。また、北海道では鮭が捕れず、本来ならもっと南のブリが北海道まで行ってしまい、魚の世界も異常事態です。温暖化と厳冬が同居する世界。脱炭素という言葉をよく聞くようになってきましたが、これは地球温暖化対策のために炭素の排出量を制限しようという世界的な枠組みの話です。先月31日から始まる第26回国連気候変動枠組み条約締結国会議COP26では、このテーマについて議論されます。大企業だけでなく、中小企業でも熱を出さない仕組み、例えば電気の使用量を減らす、事業所で出すゴミを減らす、車両をEV(電気自動車)に変更する、出張・移動を減らす、そのような一つ一つのことが求められます。

 10月31日第49回衆議院選挙が行われました。結果についてはすでに報道されていますが、与党・野党という政治軸の問題ではなく、日本全体の様々な体制がこれからの変化に対応していけるのだろうかという不安感は消えなかったという印象です。

 新型コロナウィルス感染症についてですが、感染者数が減少を続けています。緊急事態宣言等の措置も解除され、飲食店の営業も再開されてきました。町に活気があるのは良いことです。しかし、減少した理由が専門的にも明確でないこと、英国やシンガポールのように、ワクチン接種が進んだ国でも感染者数が再び増加の傾向にあること等から、引き続き予防に注意を払う必要はありそうです。

 このCovid-19の件ですが、今まで何度も書いてきたように、Covid-19が治まったら前の生活に戻ろうという人がいまだに多いように思われます。確かに、仲間と食事しながらワアワアできるようになりたいなとは思います。しかし、この経験を通じて、例えばリモートワークのように通勤の疲労と時間のロスがない勤務体制、ウェブ会議を使って出張しなくてもよいビジネスの流れなど、生産性や生活の質を向上させる仕組みまで元に戻そうという意識があるとすれば、とんでもないことです。

 インボイスと電子取引の帳票保存は、制度の内容だけでなく、デジタル化を含めて帳簿の仕組みを大きく見直す制度改正です。これから実際に対応できるように情報提供に努めて参りますので、よろしくお願いいたします。

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