本格的な秋の到来となる10月です。北海道だと木枯らしが吹いて、鮭が捕れて、冬を感じさせる季節。四国だと、気温が突然下がるようになってきます。
この季節の変わり目に、まず経済からの大事な話です。世界中の石油価格が高騰しています。この1ヵ月で25％近く上昇しました。価格が上がった理由は、やはり新型コロナウィルス感染症です。ワクチン接種の拡がりもあり、少しずつ世界経済が動き出しています。恐らく、過去2年近く、世界経済が止まっていたことは近世ではなかったと思います。それなりの消費活動はあったのだと思われますが、人の移動がなかったということが、動き出すとそのインパクトがとても強いと想像されます。それに加えて、アメリカのハリケーンで石油関連施設が被害を受けて復旧に時間がかかっていること、石油産油国の増産が進まないこと、欧州で在庫の積み増しをしようという動きがあること等々の条件が重なっているようです。欧州では、トラック運転手不足もあって、ガソリンスタンドが閉鎖されるなど、パニックになっているという報道もありました。いずれにしても、この冬にかけて、日本国内でも灯油、ガソリン価格の上昇が予想されています。
だいぶ前にも書いたところですが、この物価上昇は、Covid-19の関連で予想されたところです。その他の天然ガスなどの資源価格も上がっていますし、半導体も不足の状態が続いており、問題は物価上昇は金利上昇につながる可能性があることです。その結果、ドル高＝円安になると、日本国内の物価の上昇につながります。今の弱り切った日本経済で物価上昇が始まると、国内金利の上昇など、大混乱が起きる可能性があります。ずっと申し上げてきたところですが、この時期での投資は、状況をしっかり見て決断されることをお奨めします。
話は変わりますが、たまにテレビドラマを見るのですが、どうも気になることがあります。テレビの中では誰もマスクをしていません。もともとドラマは現実の世界と違うものということは大人であれば誰でも理解していると思いますが、それでも違和感がありすぎです。マスクをしていないだけでなく、居酒屋で少し前のように肩を寄せ合って飲んでいる場面が出てくる時、距離を意識しないで話をしている時、不思議な世界です。ただ、これはテレビが不思議なのか、私たちの感覚が不思議なのか、考え出すと訳が分からなくなります。
もう一つあるのは、そんなテレビの世界のように、完全に元に戻るのだろうかということです。リモートワークやウェブの会議は、コロナが終息しても残っていくと思われます。今回人類が経験したものは、生活や仕事の体系、考え方を必ず変えていくでしょう。ドラマを見てるだけでは、そこまで考えることはできないようです。ま、そこまで真剣にテレビを見なくても良い、と言えばその通りなのですが(笑)。
