F&Aレポート

正装に迷ったら無地のワンピースと真珠で!

正装に迷ったら無地のワンピースと真珠で!

 マスクフリー(マスク着用を個人の判断に任せること)になり、コロナ禍で抑圧されていた空気が徐々に緩んでいくのを感じます。ビジネスやプライベートでの会合も解禁され、一気に空気が明るくなったようです。

 フォーマルな集いも少しずつ復活。冠婚葬祭、卒業式や入学式などのセレモニーでもリアルに人が交流する機会が増えていますので女性の「礼装」について確認してみましょう。

 礼装には「第一礼装」、「第二礼装」、「略礼装」とあり服装にも格がありますが、女性の場合はワンピースが最も格が高く、次にスーツ、アンサンブルになります。あらたまる席で服装に迷うことがあれば、ワンピースを着用しましょう。

 生地は柄物よりも無地の方が格上です。(男性のネクタイも柄物よりも無地が最も格上)昼は厚手のしっかりとした生地で、襟の開きの少ないもの。肌の露出を抑えたデザインを選び、アクセサリーも光るものは避け小ぶりなものを選びます。

 夜は逆に、背中や腕、胸元などを露出したデザインで、薄手の生地。絹やシフォンなどの光沢のある素材。照明の下で輝くように、光るものや大振りなアクセサリーを選びます。

 時々、結婚披露宴などの席で昼と夜が入り混じった装いを見かけますが、カジュアルな席であればそれもOKでしょう。

 正装は五大宝石(ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、サフォイヤ、真珠)のどれかを身につけて出席するというルールがありますが、昼も夜も身につけて良いとされるのは真珠です。なお、昼夜の境は午後6時です。

 皇室の式典などを見ると、女性の装いが無地のワンピースに真珠という姿は私たちの目にも馴染みのある光景です。

 礼装は祝意を表すものです。儀式の目的や自身の立場、開催される場所や時間をわきまえてTPOに合った服装でお祝いしたいものです。