F&Aレポート

「食」は『人』を『良く』する=「食事」は『人を良くする事』 ドカ食い、ちょこちょこ食べはNG、1日3食のすすめ!!

「食」は『人』を『良く』する=「食事」は『人を良くする事』 ドカ食い、ちょこちょこ食べはNG、1日3食のすすめ!!

「食」という漢字は、『人』と『良』でできています。即ち『人』を『良く』するのが「食」で、『人』を『良く』する『事』が「食事」です。

 食事の知識を身につけると、自ずと健康知識が高まり食生活が改善されます。健康な食生活は「疲れにくい体」、「集中できる脳」、「健やかな心」、さらに「太らない体」をつくります。それは、豊かな人生の土台となります。肥満や極端なダイエットによる健康障害は、健康知識が偏っているために引き起こされる悲劇です。断片的な情報に惑わされない健康知識を身につけ、介護に至らない、健康で太らない体を目指しましょう!(日本栄養コンシェルジュ協会 参考)

1、もしも1食で1日分のエネルギーを摂取したら太る?

● 食品のエネルギーは、密閉された個室で、一定量の食品を燃やした時に消費された酸素の量と産生される二酸化炭素の量で測定されています。

● 消費される酸素が多くて、出てくる二酸化炭素が多いということは、それだけ高エネルギーです。

● 一般的に、食事から摂取すべきエネルギー量は1日分として設定されますが、身体は一回で処理できるエネルギーと栄養量に限界があります。

● 摂取された三大栄養素「タンパク質、脂質、糖質(炭水化物)」は、全身でエネルギーになるだけでなく、肝臓でグリコーゲンとして貯蔵されます。肝臓では最大「約7時間分(状況によって変化)」を貯蔵できます。

● 貯蓄される以外の栄養は、骨格筋や他の臓器で個人差はありますが、一定量が利用されます。

● 1食で貯蔵量と一定の利用量を超えた栄養(エネルギー)は、糖質と脂質は体脂肪へ、タンパク質は分解されて尿へ排泄されます。

● したがって、もしも1食で1日分のエネルギーや糖質、タンパク質、脂質を摂取したら確実に太ります。

● たとえば、1日2,000kclを必要とする人が1食で2,000kcal食べたら、貯蔵量と利用料を超えた栄養は体脂肪として貯蔵されます。その後食事を摂らなくても、体内エネルギー不足の場合はグリコーゲン → 筋タンパク分解 → 体脂肪の燃焼という順序が守られるために貯蓄された体脂肪はなかなか分解されません。1日分を2食で食べても同様です。これが太るのは簡単ですが、痩せるのは大変な理由です。

2、6時間間隔の食事は脂肪を燃焼させる

● 1食のエネルギーと食事と食事の間隔の目安は、1日24時間、睡眠時間約6時間を引くと18時間、それを3食で割ると6時間となり。これは肝臓の貯蔵限界ある7時間以内となります。したがって、約6時間に1食を目安に、1日に必要なカロリーを3分割して3食食べることがもっとも体脂肪を蓄積しない食生活となります。

● 3食以上に分割する食べ方はどうでしょうか?1日摂取エネルギーは守っていても、4回、5回、6回と食事回数を増やせば増やすほど、食べたものが優先的に利用され続けて、現在蓄えている脂肪が燃焼されることがなくなってしまうので痩せにくくなります。

● 実際に、食欲がなくなって痩せていく高齢者や食事不食の人の治療では4回や5回に食事を分割する食事療法を行い、体重を維持したり増やしたりします。

● 約6時間間隔での3食はもっとも健康管理が行いやすい食べ方と考えられています。

★脂肪が蓄積しにくい部位:手足、手首、肘、膝など良く動かす部位
★脂肪が蓄積しやすい部位:腹回り、二の腕など、関節がなく動かすことも少ない部位

 つまり日常的に動かす部位では脂肪は蓄積しにくいのです。脂肪が日常的な動作の際にエネルギーとして使われるからです。人によって脂肪のつき方が違うのは、日常動作の量や程度が異なるからです。運動でダイエットをすることも良いですが、日常動作で腰を動かしたり、二の腕を動かしたり意識するだけでもピンポイントでダイエットを促進することができるのです。筋トレや有酸素運動だけでなく、ピラティスやヨガなどで姿勢や動作をトレーニングして日常動作を改善することもダイエットや健康管理、介護に至らない活動的な人生には大切なのです。