心を込めて、神社参拝の作法
時代変われど、新年を迎えて初詣に出かける人は多いと思います。
参拝の一番の効用は「神様にお願いしたから大丈夫」という安心感もあるでしょうが、「心がすっきりとする」ということではないかと私は思います。そのため、せっかくお参りをするなら多くの参拝客が集まる時間はさけて、なるべく人が少ない時間にお参りするようにしています。
静かな境内を歩き五感を研ぎ澄ますと、空の色や木々のざわめき、季節の香りや?に触れる冷たい風など、普段はあまり気づかないような事柄にハッとさせられることもあります。多分、そんな時は心が自分自身に向いている状態ではないかと思うのです。
日頃、仕事や家事などで目の前のことに追われていると、つい目先のことに心が囚われてしまいます。なかなか自分自身の内側に目を向けることはできません。
事ほど左様に、参拝は「心」の状態が大切なので、落ち着いて参拝できるようあらためて基本的な作法を心得ておきましょう。
1、手水(ちょうず) 左手、右手、口の順に浄めます。右手で柄杓(ひしゃく)を持ち水を汲み左手を浄め、柄杓を左手に持ち替えて右手を浄めます。再び柄杓を右手で持ち左手で水を受け口元を浄めます。残った水で柄杓の柄を浄めて元の位置に戻します。柄杓に口をつけたり、その場でうがいをするなどはご法度です。
2、真ん中は神様の通り道 鳥居をくぐり参道を歩くときは真ん中を避けて歩きます。真ん中は神様の通り道と言われています。
3、帽子やマフラーは外して 神前では「二礼二拍手一礼」をしますが、その際に帽子や手袋、マフラーは外しておきましょう。神聖な場所にふさわしい身だしなみを心がけましょう。その他ペット同伴や飲食、大声での会話は禁止です。神聖な空気をそのまま持ち帰るつもりで、背筋を伸ばし心安らかに参拝したいものです。どうぞ良い年をお迎えください。