F&Aレポート

いまさら書き順?書けるか「竈」

いまさら書き順?書けるか「竈」

 「書き順」と聞いて、死語に近い感覚を持つ人も少なくないと思います。今や「書き順」が問題になるのは小学生の国語の時間ぐらいでしょうと。デジタル時代にあって文字を手書きすることは、ほとんどないと言ってもいいかもしれません。授業でノートをとるスタイルだって、パソコンやタブレットに移行しつつあります。そうなると近い将来は、自分の名前と普段使いの言葉ぐらいしか文字が書けなくなる?いや、近い将来じゃなくてすでにそうなっていますよ、という声も聞こえてきそうな気配です。いわんや「書き順」なんて…ですね。

 ところが、今世界が注目する感動のアニメ「鬼滅の刃」の影響で「竈」の書き順が話題になっているそうです。劇中の中心人物のひとり「竈門炭治郎(かまどたんじろう)」の「竈」を書くために、ネット検索のアクセス数が倍増しているのだそう。それも、宮城県塩竈市のホームページです。「塩竈市」は「塩釜市」と略して表記されることも多いのですが、もとは「塩竈市」なので、正しく書いてもらうためにホームページで紹介しているということです。

 ちなみに「竈」の文字は本来、海の水から塩を取るために炊く大きな竈を意味するところから成り立っており「竈」の字は21画です。

 塩竈市のホームページを拝見してあらためて文字を書いてみると、文字の形や書き順にあらためて興味が湧いてきます。そもそも書き順は。文字を書きやすくし、文字を整えやすくするため、さらに文字が覚えやくなるために重要なのだといいます。線の形や方向を注意しながら「竈」、書かれてみてはいかがでしょうか。