ビジネスメール・ビジネス会話 よくある間違いことば ~気を利かせたつもりが失礼な表現に?
1、「お世話様です」「お世話様でございます」
正しい表現は「お世話になっております」です。「様」「ございます」をつけて、丁寧さを格上げしたつもりかもしれませんが、「お世話様」は、相手をねぎらう「ご苦労様」でも用いられるフレーズですので、意に反して軽く、失礼な表現に受け取られることもあるようです。
2、「取り急ぎ~まで」
文末の「取り急ぎ、ご連絡まで」と入れると、相手によっては失礼な表現になります。省略した印象が強くなるのです。「取り急ぎご連絡申し上げます」「取り急ぎ、要件のみで失礼いたします」という表現であれば、丁寧な印象があり失礼な表現にはならないでしょう。
3、「ご承知おきください」
状況によっては命令口調にも聞こえる強い表現です。「認識しておいてくださいね」という意味で伝えるのなら「お含みおきください」の方が、柔らかい印象になります。また、謙譲語である「承知」に「お」をつけるのは、日本語としても誤った表現です。
4、「~殿」
公文書では、相手の名前に「殿」をつけることは珍しくないと聞いたことがあるのですが、「目上から目下の人間に対して用いる言葉」という認識もあります。本来は問題のない表現ですが、「様」も「殿」も同じ敬意を表す表現です。「様」を用いる方が無難です。
5、「ご説明してください」
「ご説明ください」。または「説明してください」が正しい表現です。「ご」をつけた場合は「して」をつけません。「ご確認してください」「ご連絡してください」も同様です。