第一印象は、言葉で決まる~「また会いたい人」になる。雑談力を磨く
「頭の体操」で有名な多胡明氏は、「雑談は宝の山である」といい、ANAのチームビルディングでは「雑談のある職場はヒューマンエラーが少ない」と言います。また、「超一流の雑談力」の著者安田正氏は「自分が言いたいことをノープランで話し、なんの実りもないが世間話。会話の中で相手の情報を得ながら距離を縮め、信頼関係を築くのが雑談」と言います。「雑談は無駄話」と、思っていたら大間違い。雑談のゴールや目的を意識して、人間関係の潤滑油にしてしまいましょう。「雑談力」の磨き方をご紹介します。(参考図書 日経ウーマン)
1、「そうですね」プラス一言
「そうですね」で終えると、会話の流れが止まります。相手の話に対して、自分の意見や感想を加える。または、話題にちなんだ情報を加えると会話は連想ゲームのようにつながります。
Aさん「昨日もカープ勝ったね」
Bさん「そうですね」× (←会話終了)
「そうですね。最近、カープが強くてスポーツニュースが楽しみですよね」◎
2、「オウム返し」ワザ
相手が話した話題について、よく知識がないときや、分からないことがあれば「オウム返し+質問」で、相手の話を促します。自分から話題を提供しなくとも、会話が弾みます。
Aさん「昨日もカープ勝ったね」
Bさん「昨日もカープ勝ったんですね」(←オウム返しのみ)
「昨日もカープ勝ったんですね。どこと対戦したんですか?」(←オウム返し+質問)
3、意外性やギャップは面白い!
「自分はこういう人間です」という自己開示は、相手との距離を縮めるのに有効です。意外性やギャップのある情報は、親近感や魅力を感じてもらいやすくなります。うまく活用しましょう。
『Aさんって、見た目はおとなしそうだなぁ…』
Aさん「実は私、バリバリ体育会系出身なんです」(←活動的なイメージ)
『Aさんは、真面目だから冗談が通用しないよね…』
Aさん「私、ダジャレが得意なんです」(←親しみやすい人に見える)
『Aさんは、スマートで食が細そう…』
Aさん「この前ラーメン、替え玉しました!お酒も大好きです」
4、ジャンル別に「へぇ~」ネタを準備
「キドニタチカケセシ衣食住」は、万人向きの話題です。ジャンル別にネタを仕込んでおけば、会話が詰まったときに役立ちます。雑談が苦手な人の安心材料にもなります。使い古したネタは、定期的に入れ替えましょう。ちなみに「キドニタチカケセシ衣食住」は、キ(季節、気候)ド(道路)二(ニュース)タ(旅)チ(知人)カ(家族、ペット)ケ(健康、ダイエット)セ(世間話)シ(趣味)衣(ファッション)食(グルメ)住(住まい、インテリア)です。
● 健康「日本人の死因ベスト3は、がんと心筋梗塞ともう一つあるんですが、ご存知ですか?脳卒中と思いきや、実は肺炎なんですよ」
● 趣味「今、猫ブームですよね。イタリアでは野良猫のことを、“自由猫”って言うんですよ。イタリアらしいと思いませんか?」
● 季節「紫陽花の色は土の質で変わるんですよ。酸性だと青、アルカリ性だと赤になるらしいですよ。シーボルトは紫陽花を恋人の名前“オタクサ”と名付けていたとか…」