F&Aレポート

座った時の足の流し方

座った時の足の流し方

 椅子に座ったときに、足先をドアのほう、つまり下座に向けて流している人を見ると、「あ、この人はマナーがわかっている人だな」と思います。

 足は真っ直ぐに前に下ろしてもいいのですが、ソファーのように座椅子が低い位置にある椅子に座ると、膝が上がってしまうことがあります。そんなときはやはり、足をどちらかに流した方がきれいに見えます。電車の中でも、自分が座っているところから近いドアの方に流したらきれいに見えます。

 よく足を組む人がいますが、足を組んだときに靴の裏が見えてしまうのはマナー違反です。汚れた靴の裏が見えるのは、誰だって気持ちのいいものではないですよね。足を組むのがタブーとされているのは、そんな理由もあるのです。

 マナーという側面だけでなく、「美しさ」という点においても、足を垂直に下ろすよりも、やや前に出すほうが、足が細く長く見えてきれいです。くるぶしを奥に引っ込めると、膝頭とふくらはぎの太いところが強調されて、足が短く太く見えてしまいます。

 とはいえ、電車やバスの中で足を前に出すと、歩く人の邪魔になるので、そこは時と場所を考えましょう。

 また、眠くなったらどうしても膝頭が離れてしまいます。不本意に足を開いたままで眠ってしまうのも恥ずかしいものです。そんなときは、くるぶしから下だけを組んでドアの方に流します。こうすると、足の内側の筋肉が全部くっつく感じになり、膝が開きにくくなります。無理に膝をくっつけようとするよりも、ずいぶん楽に足の形を整えることができますので是非お試しください。