「もてなす」と脳が活性化する!
脳科学の世界では「人を思いやると脳が活性化する」という報告があるそうです。人のための行動や言葉が、自分までもイキイキさせてくれるとは驚きですね。
日本の古い諺に「情けは人の為ならず」という言葉がありますが、これは「人に親切にすると、自分に返ってくる。だから人には親切にしましょう」という意味ですが、まさにその通りです。
「もてなす」ことは、相手のニーズ(喜ぶこと)を先読み(イメージ)して、それを行動に移すことです。「思って(イメージ)」→「成す(行動)」から「おもてなし」と言うという説もあるほどです。
なるほど、「もてなす」には、脳を使い、身体を使うわけですから、脳も活性化するわけですね。ここで、参考になるもてなしをいくつかご紹介します。
★ 相手を立てる紹介
自分が間に入ってお客様同士を紹介する場合は、立てるべき相手をあとから紹介します。年齢差があれば、年長者があと。男性と女性であれば、女性があと。もちろん、職位、身内か外部の人か、という違いも立てるべき順番が決まってきます。ただし、グループで紹介する場合は、最も立てるべきを人を先に紹介します。
★ 招いた側からお開きを切り出す
そろそろお開きにしたい場合は、招いた側が「お茶を替えましょうか」「このあとのご予定は?」と、さりげなく切り出します。パーティなども、主催者側から「中締め」ということで、お開きを切り出しますね。
お開きのサインに気づかず長居される場合は、「このあとに予定がありますので」と丁寧に伝えれば、相手の気分も害しません。
招いた側から直接、「帰ってください」とは言えないものです。招いた側も、招かれる側も引き際を美しく演出して余韻を残したいものですね。