F&Aレポート

子どもの日傘の是非

 今年になって、小学生が日傘をさして下校しているのを見かけるようになりました。初めて見た時は、『小学生でも日傘をさすの?』と、珍しかったのですが、猛暑が続く今となっては『さもありなん』と、感じます。

 また、日傘をさしている子どもが増えているように感じています。男女問わず、低学年から高学年までパラパラと見かけるようになりました。

 小学生の日傘使用については、学校や地域によってルールが異なるようですが、今後も猛暑が長く続くことになると、紫外線対策として自ずと必須になるような気がします。というよりも、そもそもこれは学校の許可がいることなのか、疑問に感じます。

 雨が降る日に「傘をさして登校してもいいですか?」とは言わないのに、日傘は許可が要るのですね。

 今のところ、日傘を禁止している学校側の理由は、「手がふさがって危険」「視界が遮られる」ということのようです。それをいうなら「雨傘も同じじゃないか」という声もありますが、雨傘はみんながさしているから、お互いが気をつけるけど、日傘はさしている子と、そうでない子がいるので、ルールや行動が一律にならない=危ない、ということのようです。

 そんな事情はさておき、子ども用の日傘は前年比170%の売れ行きで、2024年時点で累計販売本数10万本を突破したというメーカーもあるそうです。

「日本一暑い街」と言われる埼玉県越谷市では、小学生に日傘を配布するという取り組みを行ったことでニュースにもなりました。

 子どもは大人よりも背が低く地面に近いので、日光の照り返しの影響を受けて暑さを感じやすいと言われています。日傘が危険というなら、今こそ大人がマナーを示し、子ども達が安心して日傘をさせるように指導し、きちんと対策をするのが良いのではないかと思うこの頃です。