日常的心構え…「スマートで、目先が利いて、几帳面、負けじ魂、これぞ船乗り」
いきなり何のことかと思われるかもしれませんが、これは旧海軍からの伝統精神を表現する標語です。千変万化する海上勤務で、船乗りに必要な心構えを表現したものです。しかし、この標語は海上勤務に限らず私たちの日常の心構えとしても十分適用できる重要ポイントです。ひとつひとつのことばの意味を読み解いてみましょう。
■ 「スマート」とは、敏捷(びんしょう)である、機敏である、スピィーディーである、頭の回転が速い、身のこなし方が良い、洗練されている、颯爽としている、無駄が無い、形式にこだわらない、明朗である、ユーモアがあるなどの感覚をまとめて表現したものです。
■ 「目先が利く」とは、先見の明がある、人より先のことを考えている、臨機応変で視野が広い、進歩的である、周囲に対する気配りに優れている、大勢が把握できる、危険予知能力があるということです。
■ 「几帳面」とは、整理整頓がされている、責任観念が旺盛である、時間を守る、確実である、清潔である、他人に迷惑をかけない、物・心両面の用意が出来ているということです。
■ 「負けじ魂」とは、苦しく困難な局面においても任務を投げ出すことなく、全力で最後まで努力しようとする気持ちを表現していると言えます。
■ ひとり一人が、「船乗り」として理想の船乗りを演じること。演じているうちにそれが実態になっていきます。
いかがでしょうか。ビジネスにも教育にも生かせるエッセンスがたくさん詰まっています。時に忘れがちな、行動を起こす前の「心構え」を見直してみたくなります。