F&Aレポート

あなたは日本語ペラペラですか 9 春の朧月、秋の名月。「月見る月」の月の名前

あなたは日本語ペラペラですか 9 春の朧月、秋の名月。「月見る月」の月の名前

1、月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月
 詠み人知らずの歌ですが、仲秋の名月を愛でた歌とされています。
 「毎月毎月、月を見ることができる月は多いけれど、月を見る価値があるのは、今月のこの月(名月)です」という意味になります。今月の名月とはまさに今。9月の仲秋の名月をさしています。今年は9月8日が十五夜の満月でしたが、見逃した方もご心配なく。10月8日の十五夜も天気がよければ「この月の月」を愛でることができます。

2、「月と言葉」 次の月の言葉の意味はわかりますか
(1)月の宴 つきのえん    (2)月の客 つきのきゃく
(3)月の鏡 つきのかがみ    (4)月の氷 つきのこおり
(5)月の障り つきのさわり    (6)月の雫 つきのしずく
(7)月の剣 つきのつるぎ    (8)月の眉 つきのまゆ
(9)月花 つきはな    (10)月見ず月 つきみずつき
(11)月毛 つきげ

(1)月の宴 つきのえん     月を眺めて賞する月見の宴
(2)月の客 つきのきゃく    月見の人
(3)月の鏡 つきのかがみ    満月。晴れ渡った月
(4)月の氷 つきのこおり    氷のように澄み渡って見える月
(5)月の障り つきのさわり    月の光を隠すもの
(6)月の雫 つきのしずく    露の別名
(7)月の剣 つきのつるぎ    三日月の異称
(8)月の眉 つきのまゆ    三日月の異称
(9)月花 つきはな    寵愛するもののたとえ
(10)月見ず月 つきみずつき    陰暦5月の異称。五月雨で月が見えないとき
(11)月毛 つきげ    赤くて白みを帯びた馬の毛色

3、その他、まだまだある月の言葉
(1)月影 月の光で映る物の景色のこと
(2)月代 つきしろ。月が出る時に空が白む月影
(3)眉月 びげつ。三日月の異称
(4)望月 もちづき。満月の異称。満ち月から転じた
(5)月並み  毎月や月例の意味で転じて平凡で陳腐なことをいうようになった 命名者は正岡子規。伝統的な旧式俳句を「月並俳句」といって批判
(6)夜長月 9月。9月の古名「長月」は夜長月の略
(7)雪月花 四季の自然美
(8)十六夜 いざよい。十五夜の次の日。昔は毎月15日が農耕行事の節目だった
(9)立待月 たちまちづき。十七日の月
(10)居待月 いまちづき。十八の月
(11)朔 ついたち。一日から次の月が始まることから「月が立つ」という意味で「月立」つきたちといっていたのが「ついたち」に転じた
(12)晦日 つごもり。30日をつごもりと呼ぶのも、「月晦もり」から転じた
(13)名月 春の朧月に対して、秋の「名月」 ひとつの月なのに、季節や時間、見る場所や心模様によって千差万別の表情を見せる月。日本には多くの名前があります。

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