ストレスがすっきり消える 秋の「涙活」、始めませんか? ~眠れない人、イライラする人、集中力を高めたい人へ!
■ 「婚活」「妊活」「終活」。人生の節々でさまざまな「活」がありますが、「涙活」(るいかつ)って聞いた事ありますか?ズバリ、「泣く」ことです。泣くことに対して、マイナスイメージを持っていませんか?「男のくせに泣くな」とか「弱みを見せてはいけない」など。
■ 実は最近の研究で、泣くことには大きなストレス解消効果があり、その効果は睡眠や笑いよりも高いことがわかってきました。泣きたい時には我慢しない方がいいのはもちろん、週に一度は能動的に泣くことで、心身のバランスを調えることができるのです。(PHP5月増刊号くらしラク?る♪)
1.あなたの「泣く技術」レベルチェック! 当てはまるものに✓をつけてください
□最近2週間以内に泣いたことがある
□泣いた後に、スッキリする感覚がある
□「親子ものに弱い」「動物ものに弱い」など、自分の泣きのツボを知っている
□泣ける映画、泣ける小説など、お気に入りの「泣ける○○」がある
□泣きたいときに泣くことができる(泣ける方法を知っている)
□泣いてもまぶたが腫れない方法など、ケアの方法を知っている
□涙の体験(こんなことがあって泣いた、など)を人に話すことがある
□相手をコントロールするために泣くことはしない
□ストレスはあまりたまっていない
□涙活イベントに行ったことがある
✓が9個以上→ 達人レベル★★★泣く技術の熟練者。この先を読む必要がないかも
✓が5~8個→ 中級レベル★★この先を読んでさらにバランスを調え共感能力を高めましょう
✓が4個以下→ 初級レベル★泣く技術まだまだ。ストレスがたまりがちだったり、集中力が不足しているかも。この先を読んで泣く技術を上達させましょう。
2.泣くとスッキリする理由
一般的に「ストレス状態」とは、交感神経の緊張が高まっていることを言います。交感神経は体や頭を活発に活動させるのに対し、体をリラックスさせ「お休みモード」に持ち込むのが副交感神経です。
涙を流す涙腺は副交感神経の管理下にあるので、涙を流すことで交感神経優位から副交感神経優位へスイッチが切り替わり、リラックス状態がもたらされるのです。
3.成長につれて「涙」も変化する
(1)「身体的ストレス解消」の涙 赤ちゃんや幼児は、おなかが減った、おしめが気持ち悪い、暑い・寒いなど、身体的に不快なストレスが与えられたとき、泣くことによって、親や周囲の大人になんとかしてもらおうとします。一種のコミュニケーションの手段として流す涙です。
(2)「悔しさ」や「悲しみ」の涙 成長とともに、言葉でのコミュニケーションが増えるにつれ、ストレスを解消するための涙は減っていきます。代わりに、ふられた、試合に負けた、自尊心が傷ついたなどの抑え切れない感情を涙として流すようになります。
(3)「感動」の涙 映画やスポーツ、ドキュメンタリーなどを見て、喜びや悲しみの涙を流すベースには、相手への気持ちへの共感があります。人生経験が少なく、まだ相手の気持ちを想像することができない子どもには流せない「感動の涙」こそがストレスを流す、最適の涙になります。
4.「笑う」より「泣く」方がストレスに効く?
笑うことはストレス発散に効果があるだけでなく、免疫力をアップさせることは医学的にも証明されています。ならば、泣くより笑う方がいいのではないかと思うかもしれませんが、それぞれの効果は若干違っていて、簡単にいうと、泣くとスッキリし、笑うと「元気が出る、という違いがあります。脳内の血流量は、笑ったときより泣いたときの方が変化が大きいと言われます。つまり、それだけ副交感神経への刺激も大きく、泣く方がストレス解消効果も高いということなのです。