F&Aレポート

「出会う」と「出合う」のちがい

「出会う」と「出合う」のちがい

 ビジネスでもプライベートでもメールのやりとりが増えていますが、漢字の正しい使い方が気になることはありませんか?些細なことなので、そのままやり過ごすことも多いのですが、間違いに気づかないでいると、いつまでも間違ったままになってしまいます。今回は小学校の教科書から「出会う」と「出合う」について解説してみます。
 今朝、出勤途中に友人に出会いました/今朝、出勤途中に友人に出合いました
 「出会い」か「出合い」か、どちらが正しいでしょうか。どちらかが正しいかは、ちゃんとした理由があります。
 答え)「出会いました」が正しい書き方
■ 「会う」の意味 人と人が顔をあわせる。人が集まりあう。
 (友達に会う、話し合いに立ち会う)
■ 「合う」の意味 あわせる。同じことをする。くっつける。
 (目が合う、喜び合う、手を合わせる)
つまり、「会う」は人と人があうことで、「合う」は人ではないものがあうことだと考えていいでしょう。
 そして、「出あう」というのは、道を歩いたりしているときに、人に出合うことです。
でも、絶対に「出合う」と書いてはいけないというわけではありません。次のようなときの「出あう」は、どう書くのでしょうか。
  海の上で、あらしに出あった/子どもが交通事故に出あった
 このように「いやなことに出あった」というときは、「出会った」でもなく「出合っ た」でもなく、「出遭った」と書きます。ちなみに「出逢う」は、主に恋愛関係にある男女が会うことを言います。「逢瀬」という言葉があるように、深い仲にある男女に関して特に使われます。