接客業はなくなる?メガネをネットで買う
メガネを買うときは店舗に行って自分の顔やイメージに合うフレームを選び、視力を測り、耳や鼻に当たる部分のフレーム調整してもらう。その過程で当然、販売員の接客があるため販売員の技術や接客トークが売り上げに大きく影響する……と、当たり前のように思っていましたが、違っていました。
おそるべし技術、スマホ、ネット通販です。ネットで自分に合うメガネを購入することができ、何度でも長時間でも試着ができます。もちろん、買わずに帰ることも可能です(アプリを閉じるだけ)。
よく考えてみると、メガネを購入するときは裸眼のため、鏡に映る印象がよく見えなくて、鏡にうんと顔を近づけるのが苦痛になることがあります。(コンタクトレンズを装着していればその心配はありませんが)。試着できる本数も時間もある程度限られます。
また、いくつも試着していると違いがよくわからなくなり、結局販売員のすすめで決断することもあります。
ネット通販の場合はスマホで自分の顔を自撮りして、ネット上で試着し保存することができるので客観的に比較ができます。また時間を選ばないので、夜中に友達とおしゃべりしながらゲーム感覚で選ぶこともできるのです。
あらゆるものが接客不要のネット通販にとって代わる時代に、メガネだけは最後まで残る接客販売になるであろうと思っていたのですが、そうではなかったのです。
こうしてまたひとつ「接客サービス」という職業が衰退していくのかもしれないと思うと、なんとも寂しい気持ちになるのですが、接客サービスがゼロになるわけではなく、質のいい「接客」しか生き残れない時代になるのでしょう。
お客様の期待を超えるサービスは、まさにプロフェッショナル。「接客サービス」に対価を払っていただけるよう、その技術を高めていかなくてはならないのだろうと感じた次第です。