その表現では伝わりません! あいまいな表現を排除する習慣
たとえば、口頭で伝えるときも、メールで伝えるときも、要領を得ない長々しい文章は、わかりづらいだけでなく、相手にとってストレスになることがあります。わかりすい文章にするには、何に気をつければいいのでしょう?
鉄則1:文をつなぐのは1回だけ
書いて伝えるときも、話して伝えるときも、一文を短くすることです。ひとつの文は、おおよそ40?50字を目安にします。これは普通、一息で読めるぐらいの分量です。
長い文章は、たいていいくつもの文が連なってできています。たとえば「雨が降った」「バスが遅れた」「会社に遅刻した」「先輩に叱られた」「朝から憂鬱になった」「客先でもクレームを受けた」「冴えない一日だった」。
これをすべてつなげたスピーチにすると「雨が降ったので、バスが遅れて、会社に遅刻したのですが、先輩に叱られ、朝から憂鬱になりまして、客先でもクレームを受け、冴えない一日でした」。というような文章になります。しかし、これでは長ったらしくて、聞かされる方はイライラしてしまうかもしれません。
「文をつなぐのは1回」という鉄則を守るとどうなるでしょう?
「雨が降ったので、バスが遅れました」(そのため)「会社に遅刻をして、先輩に叱られました」(さらに)「客先でもクレームを受け、冴えない一日でした」という具合です。一文を短くして、必要があれば、( )のような接続詞を使います。そうすると、ずいぶんわかりやすい文章になりますね。
文をつなぐときは、~ので、~して、~が、~ためなどの言葉でつなぎます。一息で言えるだけの長さの文章を意識すると、自然に一文は短くなり、伝わりやすくなります。