F&Aレポート

晴れの日の和室でのふるまい

晴れの日の和室でのふるまい

 「和室」とは畳のある部屋のことですが、日頃は和室での作法など、あまり気にならない人も、お正月などの晴れの日には美しい所作を意識しませんか。実家を訪問する、親戚が集まるなど、非日常の行事の中でも落ち着いて過ごせるよう、基本を振り返ってみましょう。

1.畳の歩きかた
 和室では座っているのが基本。歩くときは静かに、ほこりをたてないように。畳の縁やふすまの敷居を踏まないように注意します。また、畳の上を裸足で歩くのは御法度です。

2.座布団の上には立たない
 座布団は人をもてなすものです。無造作に扱ったり、座布団を踏むのは、人の好意を踏みにじることにもなるので気をつけたいものです。座布団の四方の辺を確かめて、縫い目のない方を正面にして座ります。また、気を利かせたつもりで座布団をひっくり返すのは避けたいもの。座布団の裏側が汚れていたり、破れていることも考えられます。

3.室内や庭を鑑賞する
 日本では茶道の教えから、お客様のためにしつらいを整えるという風習があります。そのため、床の間の飾りや庭などを鑑賞するのも、主の心遣いを拝見するという意味があり、礼儀のひとつでもあります。見るだけでなく、感想を述べたり、感謝の気持ちを伝えるのも大事なコミュニケーションになります。

4.和室の食事に招かれたときの装い
<衣服>和服なら季節や格に合ったものを。洋服なら膝丈かそれ以上長目のスカートが望ましいです。正座をするのでパンツやタイトスカートは避けた方が無難です。
<足元>多くの人が集まる場所では、脱ぎやすい靴、履きやすい靴を。できればブーツは避けたいですね。また自分の靴は玄関口から遠いところに置きます。(下座)
<バッグ>大きすぎないものがベター。大きいものはあらかじめ、家の人(店の人)に預けておきます。手みやげは部屋に通されてから、袋から出してお渡しします。