F&Aレポート

挨拶や問いかけには「考える間(ま)」を

特集 挨拶や問いかけには「考える間(ま)」を

挨拶や問いかけのルール
 スピーチやプレゼンをする際に、話の導入部分で「おはようございます」「こんにちは」などの挨拶を入れたり、「○○を知っている人は手を挙げてください」などの、問いかけをするのは非常に有効です。なぜなら、聴き手の参加感が増しますし、いい意味での緊張感が生まれます。「なにか質問されるかもしれない」とか、
「発表させられるのかも」といった緊張感が、嫌でも聴き手を「聴く」という行為に集中させます。
 ただ、この挨拶や問いかけを有効なものにするにはルールがあります。

ルール1
 挨拶や問いかけのストロークを投げたら、反応を予測して必ず「間(ま)」を置いてください。
「こんにちは」なら、「こんにちは」と返ってくる「間(ま)」を。問いかけなら「考える間(ま)」を数秒置きます。不慣れな話し手は、「こんにちは。これから地球環境についてお話します」や、「皆さん、フェイスブックをしていますか?実は私も…」というように、挨拶や問いかけのあとに間髪入れず、話を進めることがよくあります。これでは、話し手と聴き手のキャッチボールがうまくいきません。

ルール2
 問いかけの場合、あとの展開をよく考えましょう。せっかく導入の部分で引きつけるわけですから、うまく本題につなげていくことが大事です。本題とはまったく無縁なことを投げかけて「それでは」と、いきなり話のハンドルを切るのでは聴き手はついていけません。また、問いかけは、聴き手の反応によって、次の言葉や話の展開が変わりますので、そこのところも予測して準備しておかなければ、「こんなはずじゃなかった」と出だしでつまずいてしまいます。
例)「皆さん”シンリ”と聞いて、思い浮かぶ漢字は?」…間を置いて数人にこたえてもらう
  「今日は、プレゼンで気をつけたい同音異義について考えてみましょう」など

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