特集 冠婚葬祭プチマナー
1.祝儀袋は裸で持っていかない
結婚披露宴に持参する祝儀袋を、裸でバッグに入れて会場の受付でそのまま差し出している人を見かけると、残念な気持ちがします。これは礼儀知らずと思われても仕方ない行為です。
祝儀袋に限らず、不祝儀袋の場合も、袱紗(ふくさ)に包んで鞄に入れ、受付の前で開いて手渡すのがマナーです。これは、祝儀袋(不祝儀袋)を汚さないという心遣いの表れでもあります。
袱紗は慶弔両用のリバーシブルになったものが便利です。袱紗がない場合は、風呂敷や大判のハンカチで代用してもかまいません。受付の前でガサガサとビニールの袋から取り出すのは、控えたいものです。
2.披露宴の中座は要注意
結婚披露宴の真っ最中、お手洗いに行きたくなったときなど、席を立つタイミングは要注意です。来賓祝辞やスピーチをしている途中に席を立つと、当人はもちろん、新郎新婦も気分を害するものです。また、会場全体の雰囲気を壊すことにもなりかねません。披露宴の時間は2時間~2時間30分です。本来なら中座をしないのが一番望ましいのですが、どうしてもという場合は、スピーチや余興のない時間か、スピーチが終わって拍手が鳴り始めた頃を見計らってそっと中座をしましょう。入室の場合も同じです。ドアの外でタイミングを見計らってから入る気遣いが欲しいですね。
3.弔問の服装
弔問には黒の服装と決まっていますが、黒ならなんでもいいわけではありません。生地やデザインに配慮が欲しいものです。ミニスカートやノースリーブ、胸元が大きく開いたものなど、肌の露出が多いものは避けるべきです。その場にふさわしくない下品な装いと見られても仕方ありません。また、サテンなどの光沢のある素材やパーティドレスのような華やかなものも悲しみの席にはふさわしくありません。バッグや靴も、金具のついていないシンプルなもの。また、マニキュアやネイルも御法度です。