テーマをポンと与えられて、原稿なしで即興スピーチをすると、多くの場合、「接続詞」が抜けていることに気づきました。スピーチを録音して、話した言葉を一語一句、書き出していくと、こんな感じです。
「、、、で、私が今回気づいたことは〜、○○ということもあるんですが〜、△△ということもあって〜、色々とあったと思います。で、一番印象的だったのは、□□なんですが、、、」
「で」「がぁ」「でぇ」と、話がどんどん長くなっていく。つまり冗長的になります。
※冗長的:話や文章などに無駄が多く、必要以上に長々としている、結論がなかなか見えず、わかりにくい状態。
今回は、「接続詞」を使うことの効果をご紹介します。
「接続詞」=話のカーナビ
話し手は頭の中の地図を見ていますが、聞き手は地図を持っていません。接続詞があることで、聞き手は「今どこを話しているのか」、「次にどこに行くのか」がわかるようになります。接続詞の効果は、以下7つあります。
話がわかりやすくなる
聞き手は話を追いやすくなります。たとえば「まず、結論をお伝えします」と言われると「これから結論なんだな」と準備ができます。
論理的に聞こえる
同じ内容でも「なぜなら」が入るだけで、理由が明確になり、説得力が増します。「一方で」「しかし」「では」「次に」「最後に」こうした言葉があると、聞き手は今どの段階にいるのを見失うことがありません。
話にメリハリが生まれる
接続詞は場面転換の合図になります。たとえば「しかし」。この一言だけでも、空気が少し変わります。聞き手は「ここから違う話になるな」と予想することができ、集中しやすくなります。
話し手も整理しやすい
意外ですが、一番恩恵を受けるのは話し手かもしれません。たとえば、「たとえば」と言ってしまえば、脳は自然に具体例を探し始めます。「最後に」と言えば、まとめモードに切り替わります。接続詞は、自分の思考を導いてくれるスイッチでもあります。
落ち着いてみえる
接続詞があると、一呼吸置く時間が生まれます。そのため、「焦っていない」「余裕がある」「自信がある」という印象になります。
記憶に残りやすい
人は「構造」で記憶します。
- 結論「まず、結論から言うと」→目的地を示す
- 理由「なぜなら」→目的地に向かう理由
- 具体例「たとえば」→景色を見せる
- ゴール「つまり」「だからこそ」→進むべき道を明らかにする
という流れで話をすることで、聞き手は地図をイメージしやすく、記憶に残りやすくなります。このように「道案内」をすることで、聞き手は安心して話について来られます。
したがって、「わかりやすい」「話に引き込まれる」と感じやすくなるのです。
日常会話の中で、自分が使いやすい接続詞を意識して使ってみることで、伝えたい内容を構造(地図)として考えることができるようになります。準備のできない即興スピーチ(不意に求められるコメント)でも、聞き手の印象に残り、わかりやすく落ち着いて伝えることができるようになります。
