先日、「仕事の面接にショートパンツで臨んだ女性、追い返した採用担当者に反論!」というネット記事が話題になっていました。実際に私も過去に、似たようなことがあったのを思い出し、興味深く記事を読んでみました。
「似たようなこと」というのは、アルバイトの面接をした際、信じられない服装で来ていた女性がいたことです。それは、真っ赤な透け感のあるブラウスに黒のスカートというスタイルでした。
「今からピアノの発表会に出るのですか?」と、聞きたくなるような格好でした。その服装から「ないな」と、思いながらも、逆に何か違った面白さがあるのかも?と思い直して、面接をしましたが、服装のインパクトを覆すほどのものは感じられず、丁重にお断りしたということがありました。
今の世の中、服装は全般的にカジュアルになっている傾向があります。昔は定番だったパンプスも今はあまり売れず、代わりにスニーカーやバレエシューズが主流になっています。ある企業で制服としてパンプスを履くよう伝えると、「なぜ女性だけ?」「あんな苦痛なものを強制するのか?」と、セクハラ、モラハラと訴えられたというニュースもありました。
最近の面接は、新卒・中途採用に関係なく、リモートで行われることも増えてきたので、その分、リアル面接には、これまで以上に気を遣うだろうと思う一方で、そうではない人たち、つまり、リモートでの仕事や面接に慣れてしまって、スーツなどのフォーマルな服装を着なくなった人たちも一定数いるようです。
多様性を認めつつも、会社には一定の基準や規定もあるでしょう。時は人材不足。時代感覚を知ることも大事です。気になった記事をご紹介します。
リモートでの面接も増えてきたものの、対面での面接は身だしなみに気を遣うはず。職種によっては服装の指定がないとか、ファッションセンスをチェックする場合もあるが、面接にはオフィスカジュアルなどの服装で行くことが基本とされている。
しかし、先日、ある女性がショートパンツ姿で面接に行ったときのことをTikTokに投稿し、世界中の注目の的となった。
話題の投稿をしたのは、定期的に動画投稿をしているタイレシアさん。彼女は白のトップスに薄手のカーディガン、そして黒のショートパンツ姿で面接に行くと、「着替えてきてください」と言われたという。
彼女は「採用担当者が面接用の服を着替えて出直してくるように言うなんて信じられない。私はきちんとしているし、プロフェッショナルに見えるはず」と、キャプションにつづっている。
動画内には「採用担当者が私を拒否した理由はこれ!」という文字が表示されており、面接で服装を指定されたことを説明。採用担当者は、家に帰って服を着替えて出直さないか尋ねて、翌日アポイントを取り直すように促したという。
2024年8月20日時点で約500万回も再生されているこの動画は、4万5000件ものコメントが届いており、多くの厳しい声が上がっている。
「採用担当者は丁寧に予定を変更してくれた。普通ならば、その日のうちにはっきりと断っていたはず」「ショートパンツで面接に行くなんておかしいよ」「面接にはつま先が開いた靴すら履かない」など。
<オフィスファッションにも変化が>
パンデミックの影響でリモートワークが余儀なくされたことで、オフィスファッションにも変化が訪れた。あるデザイナーは、パンデミック後の人々の通勤時の服装を見て「多くの人がよりラクな格好をするようになった」と言っている。
「スーツにネクタイ姿の人はめったに見かけません。ジーンズにジャケットを羽織って、開襟シャツを着ている人をよく見かけます」またハイヒールの売り上げは落ち、多くの人がフラットシューズやスニーカーを選択しているよう。
時代の変化やパンデミックの影響により、カジュアルになってきているオフィスファッション。しかし勤務中と面接時の服装は別と考え、最低限のマナーを守った身だしなみが世界共通で求められている。
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