「一人相撲」
「一人相撲」は、まさしく相撲から生まれた言葉です。
意味は、相手もいないのに自分だけで一生懸命になって空回りすること。または、努力しても成果が得られないことをいう慣用句です。
実は、神事相撲からきています。奈良、平安時代(諸説あり)、毎年、農作物が豊作か否かについて神の託宣(神のお告げを伝えること)を受ける相撲が行われました。
その相撲は、神を相手に人間が取ります。神の姿は見えないので、人間が一人で必死に動いて相撲のパントマイムをやっているようにしか見えません。こうして三番取って、神が二勝一敗で勝つと、神の勝利によって、豊作がもたらされるとされていました。「一人相撲」は、ここから来ています。(参考:ダイヤモンドオンライン)
ちなみに「慣用句」とは、二つ以上の言葉が組み合わさって、もとの言葉とは違う意味を持つようになった表現のことです。
たとえば、「喧嘩は水に流して仲良くしよう」という時の、「水に流す」は、『前にあった争いごとや揉め事を、一切なかったことにする』という意味です。もとの「水」、「流す」とは、意味が違う表現になります。
慣用句はその他、「顔が広い」「目を皿のようにする」「馬が合う」「猫のひたい」など多数あります。
「仕切り直し」
本来は土俵上で、力士が立ち会い前に構え直すこと。転じて、ビジネスや人間関係で「いったんやり直す」「気持ちを整えて再出発する」という意味になりました。
「土俵際」
力士が端で踏ん張る場面から、「ギリギリの状況」「追い詰められた状態」を表す比喩になりました。
「土俵に上がる」「土俵に乗る」
力士が勝負する場に上がることから、広く「本番に臨む」「交渉・議論の場に入る」という意味で使います。
「勝ち越し・負け越し」
相撲での勝敗数から、スポーツや株式投資、仕事の成果などでも「良かった/悪かった」の評価として使われます。
「寄り切る・押し切る」
相撲の決まり手から、「力強く押して相手を退ける」というニュアンスで、議論や仕事の場面でも比喩として登場します。
「苦しい時の神頼み」(力水)→「水入り」
「苦しい時の神頼み」(力水)→「水入り」
「脇が甘い」「胸を借りる」「序の口」
相撲では「脇が甘い」と、相手に攻められやすくなります。一般社会では「油断がある」の意味になります。また、相撲では自分よりも上位の力士に稽古をつけてもらうことから、一般社会では謙遜を含めて「大先輩と仕事ができるチャンスをいただきました。胸を借りて自分も成長します」などと言います。
「序の口」は「始まったばかり」という意味で使いますが、番付最下位「序ノ口」からきています。
