絵本「二番目の悪者」(作:林木林/絵:庄野ナホコ)は、「うわさ」と「無責任な言葉」の怖さを描いた、大人にも刺さる絵本です。ハラスメント防止、管理職研修、コミュニケーション研修、SNSリテラシーなどで使うことがあります。特に管理職には非常に響きます。
最後のページの余韻も強く、読み終えたあと、静かに考えさせられる一冊です。
あらすじ
ある国に、金色のたてがみを持つライオンがいました。ライオンは王様になりたくて仕方ありません。一方で、王様候補として評判がいい「青いライオン」がいました。金のライオンは嫉妬し、こんなことを言い始めます。
「青いライオンは、凶暴で悪いことをしているらしい」
しかし、それは根拠のないうわさでした。
その話を聞いた動物たちは、「本当かどうかわからないけど、、、」と言いながら、次々に話を広めていきます。
やがて、うわさは事実のように広がり青いライオンは王様になれなくなってしまいました。最後に、金のライオンはこう言います。
「ぼくは、うそは言っていない。ただ、聞いたことを話しただけだ」
しかし、その「二番目の悪者」になった動物たちが、本当は一番怖い存在だったのです。
この絵本の「教え」
うわさを広める人も加害者になる
最初にうそをついた人だけでなく、「聞いたことを話しただけだ」の人も、結果として人を傷つけてしまう。→「二番目の悪者」が一番多い
「本当かどうかわからない」は免罪符にならない
よくある言葉として「聞いた話だけど」「本当かどうかわからないけど」(「知らんけど」) これでも噂は広がってしまう。→無責任な言葉の怖さ
正義のつもりでも人を傷つけることがある
悪気がなくても「伝えること」が悪になる場合がある。→SNS時代に特に重要な教え
この絵本が大人に刺さる理由
この本は子ども向けですが、実は大人の社会そのものです。たとえば、
- 職場のうわさ
- 人事評価の憶測
- 「あの人は○○らしい」
- SNSの拡散 など。 すべて「二番目の悪者」が関係しています。
