ボストーク松山藤原塾

春のお彼岸

【季節の話題】

冷え込んだ先週から少しずつあたたかくなってきました。今週金曜日は春分の日。春の彼岸は春分の日をはさんで前後3日間だそうですから、今日が彼岸の入りと言うことになります。

【今週考えたこと】

311東日本大震災が発生してから15年が経過しました。東日本大震災の余波はいまだに続いていることから、東日本大震災から15年ではなく、「発生から15年」と表現するメディアもあるそうです。確かに、です。

地震とは別に、この15年の経過を振り返ってみました。私は、当時、津波をUstreamというツールで見ていました。今ならYouTubeですが、当時ライブ配信で多く使われていたのがUstreamでした。その後買収されて、今は使われていないはずです。思い起こしてみると、当時の私は今ほどITについての知識はありませんでした。その後、税理士会の仕事を通じてエンジニアや国税局のシステム担当部署の人たちと交流することで、テクノロジーとはどのように開発していくのかということを学んだような気がします。今持っている発想法はこの15年に構築されたんだと改めて感じました。世界中の今を生きている人にも、それぞれの15年があるはずです。

3月15日、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の準々決勝で日本はベネズエラに逆転負けを喫しました。大変残念なことですが、私はホッとしました。中東で起きていること、それが世界中につながって多くの人を不安に陥れている中で、野球のことまで気にしてしまうのがうるさいと思ったからです。少しでも静かな時間、空間がほしいです。仮に日本が優勝したとしても、大騒ぎする気にはなれなかったでしょう。

そのイラン戦争の問題です(戦争と言って良いかと言うことはありますが、明らかに戦争だと思いますので、イラン戦争と表現します)。今回の戦争の特徴は、情報がひじょうに偏っていて少ないということが挙げられます。ちょっと古い話ですが、ベトナム戦争当時のことをおぼろげながら覚えていますが、日々の新聞やニュースでもう少し米国とベトナムの情報が入っていたような気がします。今回の戦争は、トランプ大統領や米国の政権中枢にいる人の発言は記事になりますが、イランからの発信はごくわずかです。また、米国からの発表も主観的、感情的で、冷静なもの、客観的なものはほとんどありません。何が本当なのか、実際どうなっているのか、まったく分かりません。想像できるのは、米国はベネズエラと同じことをイランでやろうとして思い通りにはいかなかったということでしょう。

両国のような戦い方を非対称戦(アシンメトリック・ウォーフェア)と言います。戦力・技術が大きく異なる国同士の戦いで、強い国は正攻法で攻めてその面では圧倒的に優位に立つが、弱い国は非正規的な戦い方で辛抱強く相手が弱るのを待つという作戦です。ベトナム戦争がこの戦い方だったと考えられます。叩いても叩いてもイランは戦闘を継続しています。イランは米国に勝つことではなく、負けないために闘っているので、米国からすると本当に厄介な状況なのではないでしょうか。今後、高市首相が訪米し、トランプ大統領とどんな話をするのか。この戦争について協力を求められるのか、それに対して日本はどのように反応するのか、大変気になるところです。しかし、関係国に協力を求めるのも、協力しなかったらどうなるか分かっているんだろうな的な圧力をかけるお願いというのもすごい外交だなと思います。

日経電子版のサイトは、上段に株価(日経平均、NYダウ)、為替(ドル円)、商品(NY原油)と債券(長期金利10年)が表示されます。この戦争のおかげで、これらのデータは敏感に反応するので、朝から夜まで各データを見ることが習慣になりました。今回は有事の円買いではなく、ドル買いになっています。なぜここでこう動くか?みたいなことを考えると勉強になります。

お彼岸の「彼岸」とは向こう岸だから、亡くなったご先祖様の世界のことです。こちらのことは「此岸(しがん)」と言います。此岸の世界は本当にやんちゃなことになっていますね。

【今週のAI】

確定申告は、1年に1度のことで、お客様もよく分かっていないこともあり、できるだけ丁寧に説明するように心がけています。話がかみ合わなかったりして、時々おかしくなることもあるのですが、そんなやり取りをしていると、AIっていつでも丁寧に答えを返してくれるのですごいな〜と思います。AIにとっては感情が入らないので、当たり前のことではあります。しかし、自律型AIになるとどうなるのでしょう?自律型という意味を、自分の意見を持つと定義すると、意見の相違があると攻撃的になることも考えられます。もしそのように考えるとすれば、AIをどのように設計していくかということはとても大事なことです。AI先進国である米国では、プラットフォーマーは国家からも自由であるべきと言う主張が強く、規制は不要であるという考え方です。果たしてそれで良いのか?果たしてこれはどのような議論なのか、またいつか整理してみたいと思います。


※この記事では一般的な経済市場動向についての情報提供を行っているもので、特定の投資を推奨又は勧誘するものではありません。