皆さん こんにちは
8月もお盆が終わって、暑い夏はまだまだ続きそうですが、夏休みは終盤に入ってきました。以前であれば、夏休みになると街中で子どもの姿をたくさん見かけていたのに、最近はいつもの風景と変わらない感じがします。猛暑酷暑で危険な外出を控えているのか、子どもの数が減っているのか、その両方なのでしょう。
夏休みと言えば、30年近く前、秋田のある町に住む友人の家に遊びに行ったことがあります。彼は、農業をしていて、自宅は山の方にあり、夜はバーベキューで楽しみました。そして次の日の朝、敷地の近くにクマの足跡があったそうです。友人は、肉の匂いにつられたんだろうと言っていましたが、日常普通にあることのようでした。当時は人間とクマの世界は区切られていて、事故はあまり起きていなかったのだと思います。最近は、人家の居間に入り込んできたり、新聞配りの人や登山客が襲われたり、そして駆除しようとするととんでもないクレームの電話が地域の役所にかかってきたりと本当に大変な状況のようです。四国でも剣山系にツキノワグマが生存しているようですが、数も少なく(センサーカメラによると26頭、親子4組だそうです)、人的被害はほとんど聞かれません。クマの被害が大きくなった要因の一つは生態系の変化、人間の世界とクマの世界の境界がなくなり、クマが普通に人間の社会に入ってきたことです。人間の環境に慣れたクマは人間を恐れることがなくなり、笛やスプレーなどの防御策も効果がなくなってきたようです。人命を守ることが最優先されるべきとして、クマの生活環境も守るような方法も考えていく必要があります。
生きるために必要なことは何と言っても食べることです。松山市駅前に牛丼チェーンである松屋が9月に開業予定です。松屋といえば、吉野家、すき家と並んで牛丼チェーン店ですが、最近はとんかつ店である「松のや」の出店も増えていて、先行していた「かつや」の店舗数を抜いたそうです。ちなみに、市駅前店では、その「松のや」も併設の予定のようです。
先週のラーメンに続き、今週はトンカツか?と思った方も多いかと思いますが、残念ながらそうではありません。外食チェーンの大半は上場企業なので、関連するニュースが日経新聞に載り、美味しそうな写真に目が行ってしまうとしても。私は仕事として仕入ルート、マネジメント、上場企業としての展開など、興味深くチェックしています。外食店といえば、個人商店として頑張ってるお店も少なくはありませんが、地方都市のメインストリートにも多くのチェーン店が出店しています。外食チェーンで世界的規模で展開しているのは、マクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、スターバックスと言った米国発祥のところが多くなっています。中国は、中華料理というメニューは世界中に拡がっていますが、このようなチェーン展開しているところは目立ちません。日本では、牛丼の吉野家やスシローが代表格で、吉野家は国内1,190店舗、海外にも974店舗(2022年2月現在)出店しており、スシローの海外店舗も今年300店舗を突破しました(国内店舗は646店舗)。ちなみに、HPによるとマクドナルドは世界100カ国以上に約41,000店舗を展開しています!
チェーン展開という意味では、税理士業界も同様で、個人で開業する税理士は激減し、税理士法人に勤務する税理士が多くなってきました。個人事務所と変わらない税理士法人もありますが、目立つのは大手です。もっとも税理士の場合、対象とする税目、顧客の層、ニーズ等々が多様多岐に渡り、担当する税理士の個性も考慮すると、外食チェーン店のように画一的なサービスの提供では終わらない仕事がほとんどと言えるでしょう。お客さんにしても、メニューボタンを押して税務上の問題が片付くようなら、税理士の存在価値はないかもしれません。最近増えてきたスマホでできる確定申告はこれに近い線ですが。ただこの部分は、最近のAIの進歩もあって、いろいろ考えるところがあります。この話の先はまたの機会にします。
難しい話はこのあたりでやめておきましょう。松山市駅前は松屋出店だけでなく、今週末には市内電車の軌道変更が行われ(郊外線のあるいよてつ高島屋側に150m移動)、来年秋に向けて交流広場の工事が始まります。トンカツでも食べながら、地方都市の今後のあり方について考えてみることにします。