F&Aレポート

「評価をしない聞き方・質問」は難しい 〜答えを出すよりも、考える深まる場をつくる

 会話の中で、「さすが!」「いいね〜」「すごいですね」などと、安易に返していませんか?これは、無意識のうちに『共感しよう』『会話を盛り上げよう』という気遣いや、忖度の心理が働いていることが多分にあります。ただし、これは相手を「良い、悪い、正しい、間違っている」という評価(ジャッジ、採点)をしている聞き方です。

 ただのおしゃべりなら、それで良いのですが、課題解決やヒアリング、といった「目的のあるインタビュー」では、それは不十分です。

 管理職による1on1や、面談などでは、「正解を探す」ことよりも、「考えを深める」「相手に考えさせる」ことが重要です。「評価をしない」聞き方は、どういう聞き方で、

それがどんな効果を生み出すのかを解説していきます。

評価してしまう聞き方とは(NG例)

  1. 「それは良かったですね」「いいですね」
    →良い、悪いをこちらが決めている
  2. 「普通は○○しますよね?」「成功(失敗)でしたよね」
    →評価の押し付け
  3. 「つまり○○が原因ですね」
    →早すぎる結論
  4. 「でも、それって○○じゃないですか?」
    →反論、修正が入る 相手は無意識に「評価されている」「正解を探そう」と、思ってしまいます。

評価しない聞き方の基本姿勢

  1. 判断しない
    良い、悪い、正しい、間違いを決めない。
  2. 解釈しない
    「つまり」「要するに」でまとめすぎない。
  3. 急がせない、沈黙を待つ
    結論や気づきを相手よりも先に出さない。

使いやすい評価しない質問の型

  1. 事実に焦点をあてて聞く
    「どんなことがありましたか」「それは、いつからですか」 「そのとき、何が起きていましたか」
  2. 感情をそのまま聞く
    「そのとき、どんな気持ちでしたか?」 「今振り返ると、どんな感情の言葉が一番近いですか?」
    「つらかったですよね?」は評価が入ります。→「どんな気持ちでしたか」が安全
  3. 意味づけを相手に委ねる
    「その経験は、あなたにとってどんな意味がありそうですか?」 「そこから何を感じ取っていますか?」
  4. 選択肢を広げる
    「他にも考えられる見方はありますか?」 「もし制約がなかったら、どうしたいですか?」

評価しない『返し方』のコツ

質問だけでなく、相づちが重要、復唱もあり。
「○○というこですね」「そうなんですね」「なるほど」「もう少し詳しく教えてもらえますか?」「今のお話で特に印象に残っているのはどこですか?」

評価しない聞き方が生む効果〜心理的安全性を醸成する

<相手が本音を話しやすくなる><防衛的にならない><自分で考え、気づきを得る><信頼関係が深まる>