今日から7月です。2025年もちょうど半分が経過しました。この半年を振り返って、皆さまの2025年はどんな年になりそうでしょうか。
さて、6月27日、九州北部、九州南部、中国地方、近畿地方と一緒に、四国地方も梅雨明けが発表されました。九州南部を除く地域では統計史上もっとも早く6月中の梅雨明けでした。四国地方では、平年より20日、昨年との比較でも同じく20日早いそうです。ジトジト天気が続く梅雨よりもカラッと晴れた夏空の方が気分は良いですが、梅雨の期間の雨は必要な水を確保し、農作物にとって良い面もあります。また、雨音は精神的に落ち着くと言う人もいます(続きすぎると憂鬱になることもありますが)し、肌の乾燥を防ぐというメリットもあります。梅雨明けが早かったことですでに米や野菜作りにも影響が出てきているようですし、高温が続くことで肉体的な消耗も激しく、健康面も問題になりそうです。夏が⻑そうな今年は、今まで以上に熱中症予防など体調管理をしっかりしておく必要があります。
さて、私の感覚では、梅雨後半に雷鳴とどろく夜が明け、雨が上がった⻘空を見上げて気が付いたら蝉が鳴いている、夏が来た〜という季節感。蝉=夏です。突然の梅雨明けだったので蝉も間に合わなかったのだと思いますが、ちょっと残念でした。
これは夏に対する固定観念です。人の生き方とか経営的な感覚では、固定観念を持つこと、あることに執着することは良いとは言えないことが多いです。例えば過去の成功事例に執着して、その事業を見直す(場合によっては事業を停止する)決断ができず、財務体質が悪化し、最悪の事態として廃業に追い込まれるということがあります。先代が作り上げた会社を守らなければという意識が強すぎることも同じです。変化を感じ、予測し、対応していくことが経営には重要なことです。その時点では批判的に取られていても、思い切った決断をしたことがその後の成功につながり、あとになって評価されることもよくある話です。経営者にとって、決断のタイミングは、とても重要なことでしょう。
しかし、今の経済情勢は、非常に複雑で入り組んでいて、経営者にとっては大変厳しい環境です。国内の少子高齢化は変化の兆しがなく、IT化などの生産性向上も遅れる中で、米国の関税措置で米国向け輸出は大変厳しくなりつつあります。米国は世界の中で圧倒的な経済力を持ちながら、トップの発信力が強すぎるため、不安定で先が読めません。日本経済にもその影響は大きく、今後中小企業といえども何らかの影響が出てくると思われます。
経営者として変化の兆しをどのように感じるか。答えの一つは正確な情報を得ることです。日経電子版などには最新の情報が掲載されていますし、最近は動画やポッドキャストなどの音声配信も組み込まれ、紙にもテレビにもない情報に触れることができます。SNSと違い、信頼度は高いものです。それらを流し読みではなく、じっくり読んでいくことが大切です。