皆さん こんにちは
2025年も後半戦に突入しました。そして、梅雨明け〜本格的な夏です。カラッと晴れて、気温も高くなければ良いのですが、そこまで甘くはないようです。今日の松山の最高気温は32度、体感気温は35度でした。日本全国で、この気候があと2ヵ月続く可能性があります。ありきたりの言葉ですが、体調管理をしっかりと!です。
愛媛県の話題〜バスケット〜
男子バスケットボール「Bリーグ」2部に所属する愛媛オレンジバイキングスに松山市が発祥の地であるサイボウズが運営会社を子会社化する形で支援することになりました。愛媛でも、IT企業が見えるところに出てくるようになった感じです。従来型の企業とは違う視点で、世界を見ながらの経営をしている企業が、前期は不振が続いたこのチームをどのように建て直すのか、個人的にはとても興味があります。また、サイボウズは働き方改革でも常に新しい形を取り入れているところでもあり、愛媛の空気とはちょっと違うのも面白いところです。
今治造船がJMUを子会社化
こちらも子会社化の話。造船業界国内首位の今治造船が、同2位のジャパンマリンユナイテッド(JMU) への出資比率を引き上げ、一体的な経営を行うことで国内勢力として、中国、韓国勢との競争に対抗する体制を整えます。建造能力の規模からみると、この2社での昨年の建造量は479万トンと世界の中でも2位を争う規模となります。米国での艦船建造能力の著しい低下が話題にもなりましたが、今回の経営再編が日本の造船業界にどのような影響を与えるかが注目されます。ちなみに、JMUとは、IHI、住友重機械工業、カナデビア、JFEホールディングスなどの大手重工・鉄鋼会社の造船部門が統合できた会社です。瀬戸内海の船大工を起源とする今治造船が、日本の大手重工系企業を引っ張ることになります。今治造船は少し前に技能実習の認定取消を受けるというスキャンダルもありましたが、今後どのように展開していくのか、注目されます。
振り返ると、愛媛の歴史は海の歴史でもあります。藤原先生が以前触れていた、海の国と陸の国の話にもつながります。イギリスや米国、そして日本は海の国です。海が果たした役割を考える時に、船の存在は欠かせません。また、同じく藤原先生が紹介された歴史学者網野善彦先生の本には、日本における歴史で、海が果たした役割は、学校で学ぶ歴史以上に大きいと書かれています(例えば、「中世再考」講談社学術文庫)。また、中世において伊予国は日本における海の歴史の中で重要な地位にあったと。「伊予守」という役職もひじょうに重要なポジションでした。
松山市は、県庁所在地の中で一番最後に鉄道が敷かれたところですが、それだけ交通の中で海が果たす役割が大きかった都市でもあります。今は、一番町〜大街道が中心のようになっていますが、戦前は海につながる三津〜本町が繁華街でした。
このようなことを考えると、今回の今治造船の動きは、これから厳しい世界との競争に踏み込んでいくわけで厳しくなることが予想されますが、愛媛県人としては元気が出る話題になりそうです。
ハーバード大学その後
先日、慶應義塾の伊藤塾長がハーバード大学の困難な状況に関して、単純に学生や研究者を受け入れるのではなく、個別に支援すると表明したというニュースを取り上げました。そのような中、ハーバード大学の行政大学院であるケネディスクールは、留学生がキャンパスに戻れない場合、トロント大学が受け入れる協定が結ばれたという報道がありました。まさにこのようなケースのことだったんですね。現場では、集中して研究できない状況かもしれませんが、当事者は落ち着いて対処していると言うことだと思います。
暑い夏は、やっぱり海かな?