ボストーク松山藤原塾

暑い夏です!

皆さん、こんにちは

今日6月17日は松山だけでなく全国的に夏が来ています。梅雨前線が消えて、太平洋高気圧が日本列島に張り出すという気圧配置。残念ながら、週末には前線が復活するそうなので、梅雨明けとまではいかない模様です。

今週はいろいろ思ったことを項目別に並べてみました。

西南開発が自主廃業

6月12日の愛媛新聞に国内初の魚肉ソーセージを開発した八幡浜市保内町の「西南開発」が8月で全商品の生産を停止し、自主廃業するという記事が載っていました。八幡浜出身者にとっては、またもや寂しいニュースです。実は、この会社、個人的にとても思い出のある会社なのです。西南開発の「スモークミート」をたくさん食べたということだけでなく、小学生の時に父の関係でこの会社の社長とお話しする機会がありました。軽く挨拶程度だったかもしれませんが、なんか大きそうな会社でカッコ良いなと勝手に思った記憶があります。それが今の税理士としての仕事につながったのかどうか分かりませんが、潜在的な第一歩だったのかもしれません。時代と共に会社は変わる、生まれることもあれば消えていくこともあるということは税理士としてよく分かっているつもりですが、その出発点とも言える会社が消えていくのは感慨深いものがあります。なお、西南開発は、日本マクドナルドのハンバーガーパティを製造する会社でもありました。その事業は、2009年に、米国企業と共同出資したオレンジベイフーズに移行しているようです。この会社名を知らない方も多いと思いますが、ハンバーガーを通して口にしてる可能性は高いですよ。

戦争の時代

イスラエルがイランに攻め込み、中東情勢が混沌としてきました。米国ではワシントンで陸軍のパレードが行われました。戦争についてはいろいろ考えさせられる毎日です。私たちの世代は、子どもの頃にベトナム戦争の報道を連日新聞やテレビで見ていたことを思い出します。それはともかく、3月から4月にかけて、私の自宅近くで水道管の工事があり、毎日ブルドーザーが仮設の置き場から工事の場所まで移動していました。その移動の後のアスファルトはひびが入って悲惨な状態です。ワシントンも重たい戦車が通った後は大変かもしれません。町内会が直すのでしょうか?

日鉄のUSスチール買収

黄金株(拒否権付き株式)の話が突然出てきて、どうなるか危ぶまれた日鉄のUSスチール買収問題ですが、14日日鉄が米国政府との間で「国家安全保障協定」を締結し、完全子会社化する方針が決まりました。日鉄側でこの交渉を粘り強く進めたのは、橋本英二会長兼最高経営責任者(CEO) です。この日鉄という会社は、2012年に新日本製鐵と住友金属工業が合併して誕生した会社で、橋本氏は日本製鐵に社名変更した2019年に社長に就任しました。新日鉄という会社について私が持っているイメージは、とてつもなく官僚的で東大学閥のとても強いという会社です。その橋本氏が社内改革に取り組んだときの言葉が、「計画一流 実行三流、言い訳超一流」というメッセージです。日鉄に限らず、今の日本にそのまま言えることではないでしょうか。この言葉を見た時に、思わず笑ってしまいました。

参院選挙で思うこと

参院選に向けて、各党の公約が報道されるようになってきました。これによると、大半の党が、「最低賃金で給料上げる、減税で手取り増やす」と訴えてるように思えます。メディアの出し方にもよるのだと思うのですが、これでは求人広告みたいです。少子化問題をどうするのか?日本の競争力と生産性をどう高めるのか?米国とどのように付き合っていくのか?どのような外交政策を取るのか?農業問題をどうするのか?国民の手取り収入を増やす背景には、物価高という現象がありますが、なぜ物価高が起きたのか、そこに国はどう対応すべきなのかというテーマに対して、この公約はどうつながるのでしょうか。目の前の生活が大事と言うことはわかります。しかし、現実的に日本をどうするのかの議論に深入りせず、表面的な部分だけを取り上げて投票を訴えるのは何か違うような気がします。もっとも、世界中の国も政治についてはそれほど変わらないのかもしれませんけどね。

米国からの留学生、研究者受入れについて

以前、米国からの研究者を日本も受け入れるべきだと書きました。私の出身大学からは積極的なコメントがなかったのでどうなんだろうと思っていましたが、今日の日経電子版のコラムに、伊藤塾長の発言として、「ハーバードはいま国と戦っている。そうしたときに学生を受け入れることはその戦いの勢いをそぐことになる。大学にとって一番残念なことは学生が去ることだ。今後、ハーバードから個別に相談があれば支援する」と説明したそうです。文科省も含めて、受入れ一色の中で、当事者のことを冷静に考えた発言でした。米国を離れる人たちをあたたかく受け入れるのもありかもしれませんが、本当に大変な大学の立場を理解して、自分の行動を考えることはとても大切なことです。米国の有名大学に対する問題は政治的な側面もあるのだと思いますが、世界的な研究機関としての位置づけは決して小さくありません。あっちが住みにくくなったらこっちに来れば良いというのではなく、研究者としての道を見極めること。今のような大変複雑な世界情勢で、雰囲気や空気に流されることなく自分の意見を持ち、そして主張することの大切さを改めて考えさせられました。

今週もいろんなことがありました。まだまだ混乱は続きそうです。そして暑さも続きそうです。皆さまもどうぞご自愛ください。