F&Aレポート

年末年始の多様性〜年賀状ナシ、帰省ナシでもいいじゃないか

 最近は年賀状じまいのハガキをいただくことが増えました。折しも、年賀状の値上げや、環境への配慮ということもあり、年賀状という慣習を見直すのに良いタイミングなのかもしれません。

 私たちはコロナ禍を体験して、年末年始の帰省も見直すようになりました。混雑する中を家族総出で移動するのは何かと困難や危険を伴いますし、気疲れすることもあります。

 また、今やお父さん・お母さんだけでなく、おじいちゃん、おばあちゃんだって、働いている人が多い時代です。昔は祖母の家に行けば、いつだって祖母がいて、温かく迎えてくれたものですが、地域や年齢にもよりますが、今はそういった家の方が少ないのではないかと思います。

 せっかくの年末年始は、おじいちゃん・おばあちゃんだって休みたい!ゆっくりしたい!と思っているシニア世代も少なくないはず。もちろん、孫達が帰って来てくれることは喜ばしいことに違いないのですが……。

 元日は家族が顔を合わせて、お屠蘇やおせち料理を囲んでゆっくり過ごすだけではない過ごし方も増えてきているようです。

 最近では、元日から団体旅行や個人旅行に出かける人も多く、旅行会社では、その間の添乗員が足りないという話も聞いたことがあります。

 良い悪いではなく、そのような時代ということなのでしょう。元日に集まらなくても、そこはデジタル時代です。電話でもラインでもテレビ電話でも、気持ちを届ける手段はいくらでもあります。あえて元日に、お歳暮に代わるお年賀を届けるでもいいでしょう。帰省ラッシュが落ち着く頃に、顔を見せるのもありでしょう。

 過ごし方は変われど、お互いを思いやる気持ちは変わらないことを確認できれば、良い一年のスタートになるのではないでしょうか。