F&Aレポート

「秋バテ」にはカレーを食べよう!

「秋バテ」とは、夏から秋にかけて体調が悪くなることを言い、気候の変化による自律神経の乱れや、長引く暑さによる疲れの蓄積などが主な原因と言われています。

 ある医療品メーカーが実施したアンケートによると、この「秋バテ」を体験したことがある人は61.6%もいるそうです。

 主な症状としては、食欲がない、疲れやすい、寝付けない、肩こりがひどいなど、人によってさまざまです。本来なら、秋になって涼しくなると「食欲の秋」「スポーツの秋」と言われるように、心も体も軽く、より活動的になれる季節のはずですが、最近は様相が変わっています。

 そこで、「秋バテ」対策としておすすめが「カレー」です。「なんだ、カレーか」と、見くびるのは「ちょっと待った!」です。

 ご存知の通り、カレーにはスパイスが大量に入っています。このスパイスは、もともと「薬」として扱われてきたものです。中でも、カレーに使われるターメリックに含まれるクルクミンは、抗酸化作用や抗炎症効果があり、体内の老廃物を排出し、免疫力を高める効果があります。食欲低下や肝機能低下を防ぎ、自律神経の働きを高めるなどの健康効果も期待できるだけでなく、脳由来の神経栄養因子を増やすため、脳の疲れも解消してくれるといわれています。

 以前、漢方専門医が「夏の疲れ対策にはカレーが一番」と、言われたのを聞いたことがありますが、猛暑が長引く昨今では、「秋バテ対策にはカレーが一番!」と言えるのかもしれません。日本人の国民食ともいえる「カレー」は、手軽に食べられる「健康食」です。

 幸い日本には、多くのカレールーが販売されていますし、ご当地カレーも豊富です。レトルトカレーだってさまざまあります。好みと体調に合わせて、自分の「勝負カレー」を見つけてみてはいかがでしょうか。心も体も整う秋になりますように!