ワンポイント 花を贈るときのマナー 2
慶事弔事に「花」はつきものですが、ちょっとした気遣いがあれば、花は多いに本来の役目を果たすことができます。本来の役目とは?
そう、心を伝えることです。前回に続き、花を贈るときのマナーをまとめてみたいと思います。
1.お見舞いに花を贈る
病気で心身ともに弱っているところに生花が届くと、花の精気にあやかって元気になるような気がして嬉しいものです。ただ、お見舞いの花にもタブーがあります。たとえば、鉢植えものは「根付く」=「寝付く」ということで忌み嫌われます。
また、香りの強いカサブランカなどは、好き嫌いが分かれます。白く輝く大輪の芳香に癒されるという人もいれば、病人にはかえって強烈という人もいます。
そういった個性の強い花は、まずご本人が好きで、なおかつ個室なら問題はありませんが、そうでないなら敬遠したほうがいいでしょう。
また、容態によっては病室に生花を置けない場合もあります。先方の容態や環境をよく確認してから送りたいものです。
蛇足となりますが、いうまでもなくお見舞いに「彼岸花」もタブーです。「彼岸」=「死」をイメージさせるからです。「田舎できれいに咲いていたので…」と、以前お見舞いに持って来た人がいましたが、受け取る人や家族は複雑な表情をされていました。
2.カードにはあえて名前を呼びかけて。
花に添える小さなカードには、あえて名前を書き込みましょう。「○○さんが、ゆっくり養生されますように」「○○さんの笑顔が早くみたいです」など。花の精気とともにあなたの思いやりが伝わるはずです。