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湊町レター Letter From Minato-machi 2023(令和5)年11月1日 No.148

今年も残すところあと2ヵ月の11月となりました。2023年を使うのも残りわずかです。11月は英語でNovember、9月から続いているのでもうお分かりかもしれませんが、「novem」はラテン語で9番目の意味となり、3月から数えて9番目の11月と言うことになります。なお、「novem」は英語の「nine」につながっていきます。

季節の変わり目でよく交わされる挨拶に、「時間が経つのは早いですねえ、もう○○ですよ」というのがあります。そう、時間が経つのは早いです。気が付いたらこんなことになっていたが今月のテーマです。

10月13日伊予鉄道は坊っちゃん列車の運行を当面の完全便運休することを発表し、全国的にも話題になりました。また同じ鉄道関係の報道として、JR四国は10月23日、伊予市駅を無人駅とすることを発表しました。四国全体としては他に11駅を無人化するそうです。この2つに共通するのは、その要因が人手不足だということです。また、都市圏でも、少子高齢化に伴う人口減少により、15年後には通学定期が2割近く減少するという報道もありました。

人口減少は、先月取り上げた地球温暖化とともに、日常生活の中で実感することが難しい問題です。私は毎日車で通勤していますが、同時刻に通勤通学している人たちを見ながら、令和4年の1年間に松山市の人口が3,346人(1月1日時点の人口の0.65%)減少したことは分かりません。しかし、八幡浜市中心部の商店街がほぼ消滅していることを見れば、八幡浜高校の1学年あたりの学級数が当時の11クラスから5クラスになったこと、昭和55年から令和2年の旧八幡浜市の人口が43,823人から22,927人となったことは、素直に納得できます。

この変化が統計上、分かったとしても、1人1人の思いではどうしようもありません。誰もそのことを意識せず、恐らく何もできなかった(しなかった)から、運行を担う人がいなくなり、坊っちゃん列車の運行は止まってしまいました。

人手が足りず、支える資金がないのであれば、坊っちゃん列車の運行は諦めるしかありません。多くの人の要望があり、それが必要であれば、継続できる方法を模索しなければなりません。感情的に「残念だね〜」と言っているだけでは何も解決しません。坊っちゃん列車だと、やや他人事のような議論になりますが、人手不足の問題は、いずれ市内のバス、電車、他の様々なサービスに影響し、市⺠生活にも大打撃となります。何もしないことは選択肢の一つですが、それでは何も解決しない。何とかしたいのであれば、考えて行動するしかありません。その前に、私たちの生活の現状は、そこまで切羽詰まった状態なのだということに早く気が付くこと、具体的な議論を始める時です。

インボイスだって、人が生きていること、暮らしているが前提ですから。

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