F&Aレポート

2022年新語・流行語大賞 「スマホショルダー」「てまえどり」

2022年新語・流行語大賞 「スマホショルダー」「てまえどり」

 年末恒例の新語・流行語大賞2022が発表されました。著者の講座でも紹介し、意見や気づきを述べていただきましたが、意外にも30代~50代の働き盛りの男女20名のうち、半数以上の人が「意味がわからない言葉」があったのが印象的でした。以前は誰もが「なるほどね」と納得できる新語・流行語だったのですが、ここ数年は「え、そうなの?」という言葉が選ばれていることもあります。

 たとえば、今年の「スマホショルダー」は、『男女の幅広い世代で流行した、肩からスマートフォンを斜めがけできるアイテム』ということですが、言われてみてはじめて「あ~、そんなのも見かけたことあるわ」という具合で、イマイチピンと来ない人が結構いることに驚きましたし、安心しました。(実は著者も恥ずかしながら不明でした)

 また、「てまえどり」についても「初めて聞いた」という人もいるほど。これは『食品ロス軽減の観点からスーパーなどで食品棚の手前から商品を選んでもらうようにする取り組み』ということです。意味がわかれば「なるほどね」と、深く納得するのですが、これも一度も使ったことがない言葉でした。(聞いたことがない人もいました)

「知っている人には、知っている言葉でも、知らない人にはまったく知らない」という言葉が選ばれていることが最大の特徴ではないかと思った次第です。

 年間大賞は「村上様」。トップテンには「キーウ」「きつねダンス」「国葬儀」「宗教2世」「知らんけど」「ヤクルト1000」「悪い円安」などが挙げられています。

 ちなみに昨年2021年は「リアル二刀流」「親ガチャ」「ジェンダー平等」「Z世代」「人流」「黙食」などが選ばれました。

 今年は、コロナ関連の言葉が上位に挙がらなかったことは良い傾向なのかもしれませんが、2022年新語・流行語大賞に選ばれるほどの流行に、完全に乗り遅れてしまったなぁと、寂しく思いました。来年はどんな言葉が新語・流行語になるのでしょうか。その年の世相を表す言葉に興味は尽きません。

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