職場のパワハラ防止 法定化へ 2 ~パワハラかどうか見極めるために
「指導とパワハラの線引き」は、何でしょうか?
セクハラは、行為を受けた相手が「セクハラだ」と感じたら、セクハラになりますが、パワハラは、行為を受けた相手が「パワハラだ」と思っても、すべてがパワハラになるとは限りません。
マネジメントとして、業務上必要な注意、叱責、適切な教育指導などは、当然のことですが、パワハラには該当しません。つまり、マニュアルで「これはやってもいい」「これを超えてはダメ」と、はっきりした線引きができないのです。
◆パワハラを見極めるために知っておきたいこと
どのような行為がパワハラになる可能性があるのか、その具体事例と判断基準についてご紹介します。「パワハラをしない、させない」職場づくりに向けて参考にしてください。
しかし、実際にパワハラに当たるかどうかは、一般論で判断するのではなく、ケース・バイ・ケースの対処が必要になります。
パワハラに該当する可能性がある行為について、その具体例を3つのカテゴリーに分けてみました。
1、第三者が見ても明らかなもの:身体的暴力や人格否定など